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連載「つたえること・つたわるもの」(28)

広告コピー(コマーシャル・メッセージ)のすごい力

2017-11-14

6.ひらがな・カタカナ・漢字・アルファベット、絶妙な〈コラボ〉

 キリン KIRIN NUDAの広告
○LIFE SPARKLING はじける うるおう くせになる カロリーゼロ。KIRIN NUDA 絶好調

 JT ROOTSの広告
○キレがスッキリ。コクがハッキリ。 コク、キレ、アロマ。飲スピレーション。

7.健康・介護のCM、「目のつけどころ」が〈シャープ〉でしょ

 養命酒(養命酒製造)の広告
○足の冷えには膝掛けがある。 では、指先の冷えには?

 サントリー セサミンEプラスの広告
○たるみ。年齢。ごま。

 サントリー 胡麻麦茶の広告
○その歳で ドキドキするのは 恋じゃない

 ソニー生命 介護保険の広告
○介護には、お金が必要です。 でも、お金に、介護はできません。

8.擬人法で語りかける

 スリーエム エアコンクリーニングの広告
○私はカビですが、 エアコンの中は極楽です。

 アディダスのサッカーボールの広告
○ただのボールだと思うな。 チームメイトだと思え。

 トンボ鉛筆 ホルダー消しゴムの広告
○消しゴムの人生は、 後半がボロボロでした。

 研究社の辞書の広告
○ボロボロにしてほしいので、 しっかりしたものをつくってきました。

 「コピーライターの神さま」ともいわれる中畑貴志さんは、メールマガジン(club will be)のインタビューで、「(仲畑さんは)商品やメッセージの本質を掴むには、〈早い話が〉という言葉を冒頭につけて考えると言っていますね」という問いに、「〈早い話が〉と頭につけて、書いてみる。それを幾つも幾つも書いて、〈早い話が〉を切り捨ててみると、自分が言おうとしてることの核心が見えてくるだろうね」と答えている。

 なるほど、大衆の心をつかむ広告コピーからは、やさしく〈おどす〉、さりげなく〈ほめる〉、それとなく〈さそう〉、どんどん〈ふくらませる〉、じょうずに〈くすぐる〉、あたりまえに〈フェイント〉をかける、なるほど〈いいね!〉を求める、最短・最強のメッセージが伝わってくるのだ、〈早い話が〉……。

【プロフィール】
 原山 建郎(はらやま たつろう) 
 出版ジャーナリスト・武蔵野大学仏教文化研究所研究員・日本東方医学会学術委員

 1946年長野県生まれ。1968年早稲田大学第一商学部卒業後、㈱主婦の友社入社。『主婦の友』、『アイ』、『わたしの健康』等の雑誌記者としてキャリアを積み、1984~1990年まで『わたしの健康』(現在は『健康』)編集長。1996~1999年まで取締役(編集・制作担当)。2003年よりフリー・ジャーナリストとして、本格的な執筆・講演および出版プロデュース活動に入る。

 2016年3月まで、武蔵野大学文学部非常勤講師、文教大学情報学部非常勤講師。専門分野はコミュニケーション論、和語でとらえる仏教的身体論など。

 おもな著書に『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫・2001年)、『「米百俵」の精神(こころ)』(主婦の友社・2001年)、『身心やわらか健康法』(光文社カッパブックス・2002年)、『最新・最強のサプリメント大事典』(昭文社・2004年)などがある。

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