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「日本の優位性維持する努力を」

免震ゴムの国際標準化表彰で西氏コメント

その他 2017-11-14


 先般、平成29年度工業標準化事業表彰者としてゴム関連産業から西敏夫東京大学・東京工業大学名誉教授(写真)らが表彰されたが、表彰式に都合で出席できなかった西氏から喜びの声が寄せられた。

 西氏は「今までの免震用積層ゴム支承に関する基礎、応用、日本発の国際標準化、JIS化などの仕事が評価され、とても喜んでいる。特にこの仕事は、産学官連携が必要で皆様のご協力に感謝している。今までは、この産学官連携が世界をリードして来た。しかし、免震構造物の実績に関しては、中国の台頭が際立ち、間もなく開通する世界最長の香港-マカオ間の免震高速道路、世界最大と称する新北京国際空港の免震工事などが始まっており、技術的優位性を何時まで日本が維持できるかは不明になりつつある。今後も皆様の協力を得ながら努力していきたい」。

 西氏は工業標準化事業表彰経済産業大臣表彰を受賞。同氏はISO/TC45(ゴムおよびゴム製品)国内審議委員会に新たに免震ゴム・ゴム支承分科会を創設し、初代主査、JIS原案作成委員会委員長として日本の免震ゴム業界の企画開発を主導。またISO/TC45では、日本発の免震用積層ゴムの国際標準化を主導したほか、国内外での多方面の活動により、日本の存在感を大きく高めた。

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