(マーケットエッジ株式会 社代表取締役 小菅 努)

 OSE 天然ゴム先物相場(中心限月)は1 キロ= 440 円台中盤から後半で小幅安になった。上げ一服後の持高調整が中心の展開が続いた。10 月13日の468.20 円でピークアウトした後は調整売りが上値を抑えているが、450 円割れから大きく値を崩すまでの勢いはみられず、売買が交錯した。

 上海ゴム先物相場は1 トン= 1 万9,000 元台中盤から後半で小幅安となった。上げ一服後の調整売りが上値を抑えており、2 万元の節目が抵抗線になっている。一方で大きく値を崩すまでの勢いはなく、上昇と下落が繰り返される不安定な地合になった。

 産地天候不順による供給不安が相場を下支えしているが、改めて大きく値上がりするような勢いはみられない展開が続いている。主産地タイではエルニーニョ現象が強まる中、豪雨が続いている。タイ気象庁からは洪水、鉄砲水、土砂崩れなどが発生するリスクが警告されている。実際に一部では洪水や道路の浸水などが報告されている。

 また、インドネシアでは干ばつ傾向が続いている。降水量不足を受けて、南スマトラ州ムアラ・エニム県の当局者は、生産量が約40% 減少していると報告している。11~12 月も乾燥した天候が続くと、このままゴム生産が低迷する可能性が警告されている。

 ただし、9 月下旬と比較すると、産地気象環境は改善したとの評価も可能であり、改めて急伸地合を形成するまでの勢いは見られなかった。底堅いものの伸び悩む展開になっており、消費地相場と産地相場はともに横ばいから小幅安となった。

 原油相場は高値圏で売買が交錯している。中東情勢は引き続き不安定であり、イエメン武装組織フーシ派のサウジアラビアの石油関連施設に対する攻撃が続いている。また、ホルムズ海峡ではイランが商船に対する攻撃を続けている。しかし、サウジアラビア、パキスタン、トルコの安全保障当局者がイラン入りして協議を行うなど、緊張緩和を促すための外交努力が報告されている。天然ゴム相場は原油相場の高止まりにほとんど反応していないが、上海ブタジエンゴム相場は押し目買い優勢の展開になっている。天然ゴムと合成ゴムで異なる値動きになっている。

 10 月26 日にOSE 天然ゴムRSS 先物の10 月限が受渡日を迎えた。受渡価格は463.50 円であり、9 月限の458.00 円を5.50 円上回った。8 月限の480.00 円で上げ一服となったものの、受渡価格は460 円前後の高水準を維持した。

 ドル/円相場は1 ドル=156.06 円まで下落した後、157 円台後半まで切り返している。株安でリスクオフの円高が進行していたが、一時的な動きにとどまった。