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とある市場の天然ゴム先物 08

【用語・データ集②】ゴム先物市場の活性度を測る指標とは

連載 2021-02-09

大阪取引所 デリバティブ市場営業部 矢頭 憲介

 前回では用語解説とデータの探し方の第1弾として、ゴム先物の銘柄や価格についてご紹介しました。今回は先物市場の盛り上がり度合いを測るデータを見てみましょう。

取引高は市場の瞬間エネルギー

 取引高(または出来高)とは先物の売買が成立した数量のこと。例えばAさんが10枚売り、Bさんが10枚買いで売買が成立すると、この売買における先物市場の取引高は10枚ということになります。

 こうした市場の取引高は市場の瞬間的なエネルギーを測る指標と言えます。取引高が急に増えるということは、注目度が上がって市場が盛り上がっているサインと見ることができるでしょう。下の図でも時折取引高の棒グラフが上に突き抜けているのが見て取れます。

 とはいえ、「市場が盛り上がる」ことと「先物価格が上がる」ことは必ずしも一致する訳ではありません。薄商いでも先物価格が上がることや、取引高の急増が結果的に相場のピークであったということも多々あります。

RSS先物価格と取引高の月次チャート

1970年初頭の相場では出来高がピークアウトした後でも先物価格は上昇を続けた。一方で2008年の暴落後の急騰では、当初は商いを伴わずに先物価格が上昇し、史上最高値を付ける前後で取引高が急増したもののこれが相場のピークとなった。
出所:日本取引所グループ

 ところでこうした取引は誰がやっているのでしょう?

 それを確認できるのが、取引高を投資家のカテゴリー別にまとめた投資部門別取引状況となります。RSS3先物の取引状況を見てみますと、2020年12月では海外投資家が63%、個人投資家が19%となっています。

RSS3先物の投資部門別取引状況(2020年12月)

以前は個人投資家のシェアが大きかったが、近年では海外投資家の存在感が増している。
出所:日本取引所グループ

 また取引所の各取引参加者の取引状況については、取引参加者別取引高で確認することができます。なおこちらのデータは各取引参加者の売数量と買数量の合算になりますので、合計すると市場全体の取引高の2倍になる点にご注意ください。

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