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連載「つたえること・つたわるもの」(65)

平成の「ブックセラピー」から、令和の「つたわるもの」へ。

連載 2019-05-14

 それと、もうひとつ。「読みにケーション」のコラム化なので、毎月の文章に、毎回2、3冊の書籍、雑誌、ブログ、映画から短い引用文を入れることにした。

 「ブックセラピー」の最終回はNo.87だったので、引用した文献やブログの総点数は200点以上にのぼる。すべて引用元の書誌情報(著者、出版社、出版年)が書かれているので、興味を持った読者は、すぐに書店で注文するか、図書館で借りる手がかりになる。

 昨年から今年、いくつか「ブックセラピー」のタイトルと、引用書籍の書名を書き出してみよう。

☆No.73 諸国一見の僧にて候、『飯舘村を歩く』(『飯舘村を歩く』・『大悲風の如く』)

☆No.76 網目の法則、孤独の力、みなもと、万有引力(『君たちはどう生きるか』・『漫画 君たちはどう生きるか』・『二十億光年の孤独』・『どんな小さなものでも見つめていると宇宙につながっている』)

☆No.77 種子百年の夢、林冠ギャップ、樹齢三千年。(『熱帯雨林』・『木のいのち木のこころ』)

☆No.78 もったいないばあさん、MOTTAINAI。(『もったいないばあさん』・『もったいない』・『もったいないばあさんの知恵袋』)

☆No.80 魂で弾く私だけの音、フジコ・ヘミング。(『フジコ・ヘミングの時間』・『イングリット・フジコ・ヘミング 私が歩んだ道、パリ』・『たどりつく力』・『フジコ・ヘミングの「魂の言葉」』)

☆No.85 患者の孤独を癒す、「病院はチャペルである」(『遠藤周作のあたたかな医療を考える』・『最後の花時計』

☆No.86 「数学する人生」から「数学する身体」へ。(『数学する人生』・『数学する身体』)

☆No.87 がまんする〈こころ〉、正直な〈からだ〉。(『からだの設計にミスはない』・『野口体操・おもさに貞(き)く』・『からだのメッセージを聴く』)


 平成の「ブックセラピー」から、令和の「つたわるもの」へ、「建郎」の思い・バトンパス。

【プロフィール】
 原山 建郎(はらやま たつろう) 
 出版ジャーナリスト・武蔵野大学仏教文化研究所研究員・日本東方医学会学術委員

 1946年長野県生まれ。1968年早稲田大学第一商学部卒業後、㈱主婦の友社入社。『主婦の友』、『アイ』、『わたしの健康』等の雑誌記者としてキャリアを積み、1984~1990年まで『わたしの健康』(現在は『健康』)編集長。1996~1999年まで取締役(編集・制作担当)。2003年よりフリー・ジャーナリストとして、本格的な執筆・講演および出版プロデュース活動に入る。

 2016年3月まで、武蔵野大学文学部非常勤講師、文教大学情報学部非常勤講師。専門分野はコミュニケーション論、和語でとらえる仏教的身体論など。

 おもな著書に『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫・2001年)、『「米百俵」の精神(こころ)』(主婦の友社・2001年)、『身心やわらか健康法』(光文社カッパブックス・2002年)、『最新・最強のサプリメント大事典』(昭文社・2004年)などがある。

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