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【新年トップインタビュー】

西部ゴム商組理事長祖父江一郎氏、「若手経営者が積極的に参加できる雰囲気作る」

商社 2018-01-17


 ■推進すべきこと
 通常の参加型研修にはどうしても時間に限りがあるが、一泊でもできるような視察研修なども必要だと思っている。我々から見て次世代を引き継いで行ってくれるであろう若手の後継者が参加できる会合や、研修も同じだ。特に理事長など組合幹部経験者などのご子息が組合から離れていくことがないよう気軽に参加してもらえる場や雰囲気を作ることが重要だ。

 ■18年の景気について
 いま経済状況は好調だ。日本は57カ月間のイザナギ景気を抜いた。米国は8年、独は9年、英は7年、仏は5年と景気は成長している。世界的にこれほど長期にわたって景気が続いているのは珍しい状況だ。ただ、経済成長の要因が中国に偏って依存する状況は怖さもある。

 ■今後の課題について
 業界の環境的な面で言うとゴム製品も樹脂製品も非常に狭い世界だ。これまで大手の新規参入もなかったし、市場も大きな変化がないなど、ある意味守られてきた。しかし、これから先もこのままかと言うと、その保障はないのは確か。また狭い業界に飽き足らず新しい分野に進む企業も出てきている。将来的には国内だけではやはり厳しくなって行くだろう。

 しかし、我々の規模で単独で進出できるかというと難しいだろうが、海外にも出て行く会員企業が出てくれば良いと考えている。

 それについても、ただある程度大きな纏まりになっていかなければ、次の新しい手を打つことは出来ないと考えている。
 (さつき社長)

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