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物流2024年問題や環境問題について意見交換

東部ゴム商組、ベルトホース商工懇談会を開催

商社 2024-03-18

 東部工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長=バン工業用品社長)のベルトホース部会(山田徹部会長=ハシモト社長)は3月14日、東京・銀座のホテルモントレ銀座でベルトホース商工懇談会を開催した。賛助会員(メーカー)12社20人、日本ベルト工業会、日本ホース金具工業会の各常務理事2人、組合員21社・27人が参加した。

ベルトホース商工懇談会


 懇談内容は第10回ベルトホース流通動態調査の結果発表、同部会実施の景況調査を踏まえての商業界市況報告、各工業会による概要報告等が行われ、意見交換した。

あいさつする塩谷理事長


 商工懇談会に先立ち、塩谷理事長が「我々ゴム産業を取り巻く環境をみると、自動車は生産が回復基調で推移していたが、不正問題などもありここに来て生産が厳しい状態に陥っている。工作機械は海外市場の低迷で生産が持ち上がってこない。一方、落ち込んでいた半導体市場は、最近は少し明るい話題が出てきたようだ。今回の流通動態調査の結果を踏まえた景況観を見ると、我々のゴム工業用品市場は少し弱含みで動いているようだ」とあいさつ。

あいさつする中路国弘ニッタ東京支店長


 続いて、メーカーを代表してニッタの中路国弘東京支店長が「昨年コロナが5類へ移行して以降、各国・各エリアで変化が起こっている。これは同じような変化ではなく、上にも下にも、右にも左にも振れる、非常に大きな変化だ。昨年の段階では、2024年に入ったら半導体や工作機械の足元がしっかりすると予想していた。そして昨秋には2024年の夏、そして今現在は、2025年が本格回復と言われている。ただ各メーカーとも、決してアクセルから足を離さない、または離してはいるがブレーキは踏んでいない、どこで動き出すのかを注視している状況だ。この2024年のどの段階で動き出すのか、いつ準備をするのか、そうした情報を皆さんに伺いながら、この厳しい2024年を乗り切り、2025年の大きな盛り上がりを期待したいと思っている」とあいさつした。

 その後、高畠光敏ベルトホース副部会長(丸高興業社長)が第10回流通動態調査の結果を発表、山口雄次同副部会長(茅原ベルト社長)が景況調査に基づき商業界市況報告を行った。

 続いて、日本ベルト工業会、日本ゴムホース工業会、日本ホース金具工業会から統計資料を基に各業界の市場状況説明があり、樹脂ホース市場に関してはタイガースポリマーの大井誠東京支店長が現況を報告した。

 最後にメーカー、商業者による質疑応答が行われ、物流の2024年問題や各メーカーの環境問題への対応に関して報告と意見交換が行われた。

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