PAGE TOP

商業者とメーカーが意見交換

西部ゴム商組、ベルト商工懇談会開く

商社 2024-07-08

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は6月28日、大阪府大阪市北区の中央電気倶楽部で「ベルト商工懇談会」を開催した。当日は、商業組合側から16人、メーカー側から4人の計20人が出席し、ベルトの生産状況および市況などについて意見交換した。

ベルト商工懇談会


あいさつする小島理事長


 懇談会は糸井宏之事業委員長(千歳商事社長)の司会で進行。冒頭、小島理事長は「最近の円安が気にかかる。161円というのは1990年以来という。原材料は輸入が多いので、我々ゴム産業にとっても大変厳しい環境にある。昨今は値上げが通りやすい環境になってきたが、為替による値上げはなかなか難しい。しかし、さすがにここまで円安が進むと、大手企業を中心に為替による値上げを認める風潮が出てきたようで少し安心した」とあいさつした。

 続いて、吉村介秀三ツ星ベルト販売社長が、ベルト流通動態調査の集計結果を報告した。それによると、売り上げに関しては、全体的に横ばいからやや減少傾向がみられた。今後の予測に関しても、横ばい回答が最も多く、次いで5%程度の増収予想する組合員が多かった。

 続いて、バンドー化学の明石貴光産業資材事業部営業部長が、ベルトの生産・販売状況について説明するとともに、国内ベルト産業を取り巻く国内外の経済状況や需要業界の動向について解説した。

 その後の商業者とメーカーの懇談では、商業者側から、「物流の2024年問題に対するメーカーの対応」「海外コンベヤベルトメーカーの国内参入は増えているのか」「今後値上げは実施されるのか」「環境対応製品の開発状況」について質問があり、メーカーの回答と、それに対する意見交換が活発に行われた。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 何を創る日本の半導体企業
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物
  • 海から考えるカーボンニュートラル