回答率は76.4%
東部ゴム商組、ベルト・ホース流通動態調査
商社 2024-03-25
東部工業用ゴム製品卸商業組合(塩谷信雄理事長=バン工業用品社長)はこのほど、10回目となる「ベルト・ホース流通動態調査」を発表した。
同調査は、2023年12月18日にベルトホース部会員企業36社と同部会選定の組合員企業計55社にアンケートを送付、2023年1~12月を対象に調査した結果を集計したもの。回答率は76.4%だった。
アンケートでは売上高や市場価格のほか、最近のトピックとして、「物流の2024年問題への対策」など幅広く聞いている。設問の中から売上高や需要の将来性等に関する調査内容を紹介する。
■2023年の年間売上高
2023年の売上高は、製品値上げが相次いだ2022年に比べてベルト、ホースとも増収回答が減少した。最も多かったのは「95~105%未満」の回答で、全12品目共通。前回調査に比べ回答数も全般的に増加している。ベルト・ホースとも“前年並みで堅調であった”というのが平均的な感想のようだ。
品目別にみると、伝動ベルトは増収回答が減少し、前年並み(「95~105%未満」)と減収回答が拡大した。ベルトで好調なのは搬送・樹脂で増収2回答(「110%以上」「105~110%未満」)が前回調査に比べ12ポイント(P)増え、減収2回答(「90~95%未満」「90%未満」)が7P減少した。
高圧ホースは好調だった前回調査に比べ、前年並み回答が大幅に増加し、増収・減収回答が減少している。増収2回答はゴムが18P、樹脂が25Pも減少した。
ゴムホース、樹脂ホース、空圧チューブは増収が減少し減収が増加した。ゴムホースは増収2回答が前回調査に比べ14P、樹脂ホースは同19P、空圧チューブは増収回答が今回はゼロで同29P減となった。3品目とも前年並みと減収2回答が増加した。
■2024年の売上高予想
全品目で中位回答(95~105%未満)が最多だった。また、搬送ゴムを除き前回調査より上回った。増収2回答が伝動プーリを除き各品目で前回調査を下回っており、市況の厳しさを物語っている。とくに伝動その他(前回調査に比べ25P減)、搬送樹脂(同20P減)、搬送その他(同38P減)、高圧樹脂(同24P減)、ゴムホース(同28P減)、樹脂ホース(同32P減)、空圧チューブ(同20P減)が大幅に減少している。
■3年後の売上高予想
全品目で前回調査同様に「90~110%」回答が最多となった。ゴムホース、樹脂ホースが最も高く85%で、最少の伝動・その他でも63%あった。期待値の高い「110%超」回答が多かったのが、搬送樹脂、空圧チューブ、搬送その他、高圧樹脂、樹脂ホースなど。また前回調査に比べ期待値が上回ったのは、同じく搬送樹脂(前回調査に比べ5P増)と搬送その他(同7P増)、樹脂ホース(同2P増)、空圧チューブ(同5P増)の4品目で、それ以外は前回調査を下回った。特に伝動プーリ(同15P減)、伝動歯付(同14P減)、伝動V(同9P減)など伝動ベルト関連の減少が大きかった。一方「90%未満」が最も大きかったのは伝動その他で32%。前回に比べ24P増加した。伝動ベルト関連はすべて増加しており、先行きの厳しさが窺える。
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