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2022年3月期業績

櫻護謨、消防・防災事業ならびに航空・宇宙、工業用品事業は減収減益

決算 2022-05-13

 櫻護謨の2022年3月期業績は、売上高が88億7,100万円で前期比11.5%減、営業損失が1億2,800万円(前期は2億7,800万円の利益)、経常損失が1億5,000万円(同2億6,800万円の利益)、純損失が9,400万円(同2億3,500万円の利益)だった。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が54億2,100万円で同8.8%減、営業利益が1億8,000万円で同49.3%減。消防ホースは第4四半期に販売が伸長したものの、原価率上昇により利益面では押し下げ要因となった。特殊車両の販売は官公庁向けのほか、発電所向け車両改修受注で増加したが、救助資機材の販売は低調だった。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が29億4,600万円で同17.7%減、営業損失が1億500万円(同1億5,500万円の利益)。航空・宇宙部門は官需大型機向けエンジンならびに機体配管用部品など、金属加工製品の販売減少に加え、コロナ前に受注していた民間航空機向けゴムシール材などの受注を消化し、販売が大きく減少。工業用品部門は顧客メンテナンス計画の動向や一部材料で入手が困難な状況となっていることから、タンクシールの販売が減少したものの、子会社における金属加工品の販売は顧客の設備投資が高水準で推移したことで増加した。一方、利益面は売上高の減少により固定費を吸収することができず損失となった。

 不動産賃貸事業は売上高が5億200万円で同2.0%増、営業利益が1億3,200万円で同2.4%減。新型コロナに伴う商業施設の休業や賃料減額はなかったものの、巣ごもり需要の反動減を要因として一部で賃料が低下。商業施設運営は定期的な催事の再開などにより売上高は回復したが、利益面は前期にコロナ禍で休止していた広告宣言費の復活などにより減少した。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高95億円で前期比7.1%増、営業利益1億7,000万円(前期は1億2,800万円の損失)、経常利益1億5,000万円(同1億5,000万円の損失)、純利益9,000万円(同9,400万円の損失)。

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