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2023年3月期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は増収、黒字転換

決算 2023-05-15

 櫻護謨の2023年3月期業績は、売上高が106億9,100万円で前期比20.5%増、営業利益が4億2,500万円(前期は1億2,800万円の損失)、経常利益が4億900万円(同1億5,000万円の損失)、純利益が3億1,400万円(同9,400万円の損失)だった。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が67億6,700万円で同24.8%増、営業利益が4億1,500万円で同130.6%増。

 消火栓ホースは、コロナ禍の反動から点検交換需要増となった前期と比較して販売数量は減少したが、消防ホース・消火栓ホースともに、原材料価格高騰を考慮した営業活動を進めたことで販売単価は上昇した。

 資機材は、世界的な半導体不足から消防車両関連にも供給遅れが一部で残り、消防車両積載向け資機材は販売が減少したが、大規模災害対応資機材案件が伸長し、販売は前期を大幅に上回った。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が34億2,600万円で同16.3%増、営業利益が2億5,500万円(同1億500万円の損失)。営業利益は生産体制見直しの進捗および工場稼働率向上などにより前期の損失から黒字転換を果たした。

 航空・宇宙部門は、官需大型機向けエンジン部品および配管類は緩やかな需要回復を背景に販売が増加。民間機向けシール材なども販売が増加した。

 工業用品部門は、原油貯蔵施設などの点検改修の活発化を背景にタンクシールの販売が大幅に増加。子会社における金属加工品も前期から継続して高水準な販売を維持した。

 不動産賃貸事業は売上高が4億9,700万円で同0.9%減、営業利益が1億500万円で同19.9%減となった。

 2024年3月期業績は、売上高104億円で前期比2.7%減、営業利益3億1,000万円で同27.2%減、経常利益2億9,000万円で同29.1%減、純利益1億9,000万円で同39.5%減を見込んでいる。

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