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2025年3月期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は増収増益

決算 2025-05-13

 櫻護謨の2025年3月期(2024年4月~2025年3月)業績は、売上高が121億8,800万円で前期比8.7%減、営業利益が6億4,300万円で同43.4%減、経常利益が6億5,300万円で同40.9%減、純利益が4億2,500万円で同41.9%減だった。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が68億3,900万円で同21.5%減、営業利益が3億4,400万円で同60.5%減。

 消防ホース・消火栓ホースは、期初計画に比べて販売数量が伸びたことで増収。大口径ホースは、発電所向け更新案件の受注が前期に比べ少ないことから減収。資機材は、同社企画開発の資機材を搭載する特殊車両の納入があった一方で、前期では存在した前々期持ち越し案件や、安全対策資機材などの大型案件の販売が剥落したことで減収。利益面では、材料価格上昇などのコスト増加要因は一定程度に抑制できたものの、減収の影響により減益。

 航空・宇宙、工業用品事業は、売上高が48億4,900万円で同17.2%増、営業利益は6億4,000万円で同22.9%増。

 
 航空・宇宙部門は、前期と比べ官需大型機用、H3ロケット用チューブ配管類の販売が大幅に増加。工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシール、水門用止水ゴムの販売が増加し、増収となった。利益面では、原材料価格の高騰などの影響により原価率は上昇したものの、増収効果により増益となった。

 不動産賃貸事業は、売上高が4億9,900万円で同0.4%増、営業利益が1億300万円で同13.2%増となった。

 2026年3月期通期業績は、売上高130億円で同6.7%増、営業利益5億7,000万円で同11.5%減、経常利益5億2,000万円で同20.5%減、純利益3億2,500万円で同23.7%減を見込んでいる。

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