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2023年3月期第1四半期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は増収

決算 2022-08-04

 櫻護謨の2023年3月期第1四半期(2022年4~6月)業績は、売上高が12億3,100万円で前年同期比2.7%増、営業損失が2億4,800万円(前年同期は3億1,100万円の損失)、経常損失が2億5,400万円(同3億1,100万円の損失)、四半期純損失が1億8,400万円(同2億2,000万円の損失)だった。

 利益面では、航空・宇宙、工業用品事業の増収による固定費吸収には至らなかったものの、売上原価率は改善。また、エネルギーコスト増加や展示会出展などの費用増加もあったが、コスト削減努力により、前年同期と比較して営業損失、経常損失、四半期純損失の損失幅は縮小した。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が3億9,800万円で同25.0%減、営業損失が1億4,800万円(同8,500万円の損失)。消防ホースは点検交換需要により消火栓ホースの販売が伸びた前年同期と比較して販売数量が減少。資機材は前年同期の東京オリンピック向けスポット販売がなくなったことで減収となった。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が7億800万円で同30.3%増、営業損失が5,300万円(同1億7,600万円の損失)。航空・宇宙部門は官需大型機向けエンジン部品および配管類の販売が伸長。工業用品部門は原油貯蔵施設などの点検改修が活発化したことでタンクシールの販売が増加した。また、子会社における金属加工品も高水準な販売を維持した。利益面では生産体制の見直し、原価構造改善に努めているものの固定費吸収には至らなかった。

 不動産賃貸事業は売上高が1億2,300万円で同0.4%増、営業利益が2,900万円で同13.2%減となった。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高95億円で前期比7.1%増、営業利益1億7,000万円(前期は1億2,800万円の損失)、経常利益1億5,000万円(同1億5,000万円の損失)、当期純利益9,000万円(同9,400万円の損失)を見込んでいる。

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