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2023年3月期第3四半期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は増収黒字転換

決算 2023-02-13

 櫻護謨の2023年3月期第3四半期(2022年4~12月)業績は、売上高が51億100万円で前年同期比6.5%増、営業損失が7,700万円(前年同期は2億9,600万円の損失)、経常損失が9,500万円(同3億800万円の損失)、純利益が2,100万円(同2億200万円の損失)だった。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が24億3,600万円で同2.0%増、営業損失が1億300万円(同1億5,800万円の損失)。消火栓ホースは、コロナ禍の反動から点検交換需要増となった前年同期と比べ、販売数量が減少した。資機材は、世界的な半導体不足から消防車両の供給遅れも顕在化しており、消防車両積載向け資機材は販売が減少しているが、その他の消防防災用品の販売は前年同期を上回った。利益面は、例年売上高が下期に集中することから固定費を吸収できず、損失を計上した。

 航空・宇宙、工業用品事業は、売上高が22億8,700万円で同12.9%増、営業利益が1億5,700万円(同2,800万円の損失)。航空・宇宙部門はエンジン部品および配管類などの金属製品、シール材などのゴム製品ともに前年同期に比べ増加。工業用品部門は、タンクシール交換の販売は大幅に増加。子会社における金属加工品も前期から継続して高水準な販売を維持した。利益面は、販売の増加、生産体制の見直し、工場稼働率の工場などを要因に、前年同期の損失から黒字転換した。

 不動産賃貸事業は、売上高が3億7,700万円で同0.4%増、営業利益が9,800万円で同5.6%減となった。

 2023年3月期通期業績は、売上高95億円で前期比7.1%増、営業利益1億7,000万円、経常利益1億5,000万円、純利益9,000万円を計画している。

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