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2023年3月期第2四半期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は増収黒字転換

決算 2022-11-09

 櫻護謨の2023年3月期第2四半期(4~9月)業績は、売上高が27億1,200万円で前年同期比1.5%増、営業損失が2億6,600万円(前年同期は3億3,600万円の損失)、経常損失が2億8,900万円(同3億4,200万円の損失)、当期純損失が2億3,400万円(同2億2,100万円の損失)だった。

 セグメント別にみると、消防・防災事業は売上高が10億3,900万円で同6.6%減、営業損失が2億3,200万円(同1億8,000万円の損失)。

 消防ホースは原材料価格高騰に伴い販売単価は上昇しているが、コロナ禍の反動から点検交換需要増となった前年同期と比較して消火栓ホースを中心に販売数量が減少した。資機材の販売はおおむね前年同期水準で推移したが、世界的な半導体不足の影響で消防車両の供給遅れも顕在化しつつあり、消防車両向け資機材は販売が減少した。利益面については固定費を吸収できず損失となった。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が14億2,600万円で同8.7%増、営業利益が5,200万円(同7,900万円の損失)。

 航空・宇宙部門の受注は回復傾向にあるが、納期などの関係からエンジン部品および配管類などの金属製品が減少、シール材などのゴム製品は増加した。

 工業用品部門では、一部材料の入手困難な状況は継続しているものの、当面必要な量は確保できたこと、原油貯蔵施設などの点検改修が活発になっていることからタンクシールの販売は大幅に増加。子会社における金属加工品も高水準な販売を維持した。

 利益については販売の増加、生産体制の見直し、工場稼働率の向上などを要因に前年同期の損失から黒字転換を果たした。

 不動産賃貸事業は売上高が2億4,700万円で同0.1%減、営業利益が6,700万円で同9.3%減。売上高は順調に推移しているものの、利益面では管理コストが増加した。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高95億円で前期比7.1%増、営業利益1億7,000万円(前期は1億2,800万円の損失)、経常利益1億5,000万円(同1億5,000万円の損失)、当期純利益9,000万円(同9,400万円の損失)を計画している。

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