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𠮷野ゴム工業がベルト、ローラなど紹介

西部ゴム商組、第60回商品説明会を開催

商社 2023-04-03

 西部工業用ゴム製品卸商業組合(小島孝彦理事長=角一化成社長)は3月29日、中央電気倶楽部(大阪市北区)で第60回商品説明会を開催した。今回は組合員でもある吉野ゴム工業を招き、ハイブリッド形式で製品説明会を行った。当日は会場に29人、リモートで54人+αが参加し盛況だった。

商品説明会の様子


 説明会の冒頭、犬伏博明工業用品部会長(コーキマテリアル社長)が「吉野ゴム工業さんは、コンベヤベルトやローラなどの搬送関連製品で、大変付加価値の高い、アイデアに富んだ製品を沢山開発している。今日はそうした製品をいろいろ紹介していただき、我々のお客様にも積極的に提案し、販売に繋げていけたら幸いだ」とあいさつした。

 吉野ゴム工業ではSDGsへの取り組みとして「環境」「雇用・人権」「地域貢献・社会貢献」に力を入れている。そこで今回の説明会では環境にフォーカスし、ケミカル・サーマルリサイクル事業やマテリアルリサイクル事業、再生可能エネルギー事業、CO2削減(脱炭素)事業に貢献する急傾斜コンベヤベルト「Sコン」、急傾斜・垂直搬送ベルト「二枚目君」、付着軽減ベルト「ノンアドEX」、耐腐食軽量ベルトコンベヤローラ「エコロンローラ」など自社製品の導入事例を紹介した。

説明会で紹介した「エコロンローラ」


 「Sコン」や「二枚目君」は、搬送物を効率良く急傾斜搬送でき、省スペース化にも貢献できる。「ノンアドEX」は搬送物が付着しにくいため落鉱が少なく清掃が簡単で作業負担を軽減できる。「エコロンローラ」は鉄製ローラに比べ軽量で、錆びない、付着しにくいという特徴を持つ。軽量なため交換作業が容易で、錆びにくいため交換頻度も低減できる。

 環境保全という観点から、今後拡大が予想されるバイオマス混焼発電向けの新製品「BioFOA(バイオフォア)」も紹介した。「BioFOA」は難燃性・耐油性・耐摩耗性を備えた難燃重耐油耐摩コンベヤベルトで、油分による変形を防ぎ、火災リスクも軽減できるという。

 説明会の最後には、吉野ゴム工業が開発したコンベヤベルト設備の予知予防保全システムを紹介。これはセンサーやカメラを機器(または工場内)に設置し、パソコンやタブレットで、コンベヤベルト設備を遠隔で監視するというもの。点検作業時間の短縮や突発的なベルト損傷を防ぐ取り組みとして推奨している。

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