ベルト、ホースの景況感は概ね横ばい
「第41回全国ゴム商組連合会」が開催、5地区の代表が出席
商社 2023-09-19
「工業用ゴム製品卸商業組合全国連合会」(東北・東部・中部・西部・西日本の工業用ゴム製品卸商業組合と四国ゴムベルト・ゴムホース商業会で組織)の第41回会合が9月13日、センチュリーコート丸の内(東京都千代田区)で開催された。当日は欠席の西日本を除く5地区の代表17人が出席した。

全国連合会集合写真
全国ゴム商組連合会の今回の当番幹事は東部ゴム商組。会合は前田淳東部ゴム商組副理事長の司会で進行し、塩谷信雄東部ゴム商組理事長が冒頭、「今年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したこともあり、第41回の全国連合会はコロナ禍前の従来の形に戻しての開催となった。この3年間ほどで我々を取り巻く環境は大きく変わったが、ようやく一筋の光が見えてきたように思う。しかし物流の2024年問題等、一難去ってまた一難といった具合で課題は尽きない。当会で情報共有し、忌憚ない意見を賜り、明るい未来に繋げていけたらと思う」とあいさつした。

あいさつする塩谷理事長
今回の議案は①令和4年度収支報告②アンケート集計結果報告③各地区組合運営・市況報告並びに情報交換④次回である第42回「全国連合会」(当番幹事:西部ゴム商組)開催日程の協議--など。令和4年度収支は、前回当番幹事を務めた中部ゴム商組の加藤已千彦理事長が報告した。
アンケート集計結果によると、全国連合会の総組合員数は令和5年4月時点で484社。賛助会員については157社で、前年比で2社減少した。組合員数は入会が3社あったものの、組織統合や廃業等で退会が8社あったことにより、前年同月に比べ5社減少した。組合員数とその前年比増減は東北28(▲1)、東部187(▲2)、中部88(変わらず)、西部135(▲1)、四国10(変わらず)、西日本36(▲1)。
製品ごとの景況(売上高)についてはベルト、ホースを中心に上期、下期とも概ね横ばいの回答だった。
「大きく動いているのは、工業用品の中の通信情報部品。下期にかけて堅調に推移するという回答が多かった。また上期、下期で比較した時、顕著なのが自動車部品だ。各商組すべてが、下期に上がると回答した。自動車産業そのものの完全復活とはいえないが、少しずつ良くなってきているという回答が目立っている。景況については、値上げにより売上高は増えているが、数量で考えると厳しいのが現状だ。売上高を見るとコロナ禍の2020年はぐっと落ちたが、2021年後半から横ばいに推移している。仕入れ価格は値上げもあり、2021年から上昇し、遅れながら販売価格も上がってきていた。しかし2023年に入ってその波が落ち着いてきている」(塩谷東部ゴム商組理事長)

商工懇談会の様子
全国連合会終了後は関連の工業会代表(事務局)、賛助会員を招いた商工懇談会並びに懇親会が開催された。賛助会員への質疑応答の時間では、①今後の価格動向に対する見解②物流の2024年問題③有機フッ素化合物(PFAS)規制に関する影響等への関心が寄せられた。
次回の全国連合会は西部ゴム商組が当番幹事で、2024年9月13日に大阪で開催予定となっている。
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