ペリニオ社長「2ケタ成長目指す」
日本ミシュランタイヤがパイロットスポーツ4発売
タイヤ 2016-02-29
日本ミシュランタイヤは2月24日、新宿パークタワー(東京都新宿区)で乗用車用タイヤの新製品「MICHELIN PILOT SPORT4(ミシュラン パイロット スポーツ4)」の記者発表会を開催した。
会見の冒頭あいさつした同社のポール・ペリニオ社長は「本日紹介する新製品は、ミシュランが得意とするスポーツタイヤ。スーパーGTシリーズなどのコンペティションからの最先端のフィードバックと、厳しい環境の中で鍛え抜かれた技術による『ミシュラン・トータル・パフォーマンス』を実感できるタイヤとなっている。この新製品をもって、スポーツタイヤシリーズの販売本数で対前年比2ケタ成長を目指す」と語った。
新製品「ミシュラン パイロット スポーツ4」は、モータースポーツ用タイヤ開発で培った高いグリップ力と安全性、洗練されたデザインを兼ね備えたスポーツタイヤ。レースから得られた技術をフィードバックすることでウェットやドライ路面での走行性能はもちろんのこと、高いハンドリング・高速安定性も確保している。
開発対象は、高揚感が得られるダイナミックなドライビングを愉しむユーザーで、ターゲット層が特に重視しているグリップ性能やレスポンスの良さ、ハンドリング性能などを考慮して開発された。
グリップ性能については、レースタイヤのトレッドパターンを応用した「ウルトラ・リアクティブ・トレッドパターン」を採用。広い接地面がしっかりと路面を捉え、進行方向に刻まれた4本のストレートグルーブや、最適化されたプロファイルのアンチ・サーフ・システムが縦横方向の排水性を高めウェット路面でのグリップ性を確保。シリカとの結合を高めたエラストマー使用の新コンパウンドの採用で、ウェット路面でのグリップとブレーキングを向上させている。
またレスポンスやハンドリング性能については、走行中のトレッド面を安定させることで路面との密着性を高めるハイブリッド・アラミド/ナイロンベルトや、レースタイヤなどに使用されているダイナミック・レスポンス・テクノロジーの採用により確保した。
これらの技術により、ウェット路面のテストコース(全長1036m)において、最速ラップタイムで従来品の「パイロット スポーツ3」比1秒(向上率1.7%/車体約3台分)、平均ラップタイムで同1.4秒(同2.3%/同4―5台分)の短縮を実現した。
そのほか、サイドウォールには新モールド技術によりベルベット加工された独創的なデザインが施されるなど、外観デザインにも配慮した商品となっている。
新製品の発売日は3月24日。サイズは17―18インチの計14サイズで価格はオープンとなっている。
同社は2010年に「パイロット スポーツ3」、11年に「パイロットスーパースポーツ」を上市しているが、今回の新商品の追加でスポーツタイヤシリーズは完成する。
なお、同社では新製品を「満足保証プログラム」の対象商品にも追加する。
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