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業界初、使用済みタイヤのリサイクルゴム粉末を混合

ミシュラングループのタイヤ由来再生ゴム粉末が木本ゴム工業のリサイクルカーストッパーに初採用

工業用品 2024-04-25

 ミシュラングループのスペシャリティケミカル企業であるリーハイ テクノロジーが製造する「MicroDyne」微細ゴム粉末(MRP)が、木本ゴム工業の「リサイクルカーストッパー」に採用され、初めて製品化された。

リサイクルカーストッパー


 リーハイ テクノロジーは、米国(ジョージア州タッカー)とポーランド(オルシュティン)に拠点を持つスペシャリティケミカル企業。同社が製造する「MicroDyne」は、830ミクロン(20メッシュ)から50ミクロン(300メッシュ)までのマイクロスケールの粒子で、幅広い用途に適合するタイヤ由来の再生ゴム粉末。タイヤ、プラスチック製品、アスファルト、建設、コーティング、その他多くの高機能製品に使用されている。

 従来、カーストッパーのような押出成形品に再生素材を適用する上で、ミリスケールのゴム粉末では成形時の品質や製品強度を保つことが難しいという課題があった。

 リーハイ テクノロジーが特許取得済の極低温ターボミル技術で製造するMRPは、高品質でマイクロスケールのため、製品の品質を損なうことなく、製造プロセスへの影響を抑えながら、製品に再生素材を導入することが可能になった。

 同製品は、従来品と同等のゴム強度を維持しながら、表面は細かな凹凸仕上げ。再生素材適用の第1歩として3%のMRPが使用されている。なお、製品に使用済みタイヤのリサイクルゴム粉末を混合したのは業界初となる。

 倉庫や物流センターなどのトラックドックの緩衝材、トラック荷台の壁の保護材、防舷材、駐車場や工場等の衝撃吸収材、トラックバンパーなどに最適な製品となっている。

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