連載コラム[ゴム業界の常識・非常識」(34)
世界はどんなゴム技術に注目しているのか?
連載 2022-06-06
加藤事務所代表取締役社長 加藤進一
加藤事務所は2022年5月末に日本ゴム協会 年次総会にて行われた「世界のゴム技術の潮流」という発表をアレンジしました。この講演セッションは「世界のゴム技術の潮流」をテーマに米国、中国、台湾、タイ、EU、インドから各国の駐在員、および現地の有力ゴム材料メーカー、ゴム機械メーカーの責任者に各15分間ずつ、それぞれの国でホットなゴム技術テーマを語ってもらおうという企画です。
今回の年次総会は新型コロナの影響でオンラインでの開催になりました。そこで加藤事務所の提案で、世界各国からライブで駐在員、現地のゴム専門家に話をしてもらおうということになりました。世界各国より現地の生の情報を聴けるのは日本ゴム協会初のチャレンジとなり、オンラインならではのメリットです。加藤事務所が知り合いの各国の駐在員、関係者に声をかけて、この発表が実現しました。
発表の内容は、この年次総会に有料で参加された方だけが聞けるようになっていますので、この場で公開するわけにはいきませんが、発表のテーマを列挙すると以下の通りになります。
日本に比較して、海外は、サステナブルな素材、ゴム材料を意識したゴム技術の開発が進んでいます。中国はEV車大国で、フッ素ゴムへの需要が高まり、フッ素ゴム製造会社だけで、10社もあります。タイでもサステナブルな素材、リサイクルゴム材料への関心が増えています。インドでのポストコロナを見据えた動きがあります。世界のニーダーミキサー(ゴム練り機械)の生産が盛んな台湾では、省エネ、高性能型の機器がよく売れています。
日本だけがどうもこれらのテーマに関心が薄いと心配になるのは私だけでしょうか?
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