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墨東ゴム工業会が創立60周年

【インタビュー】墨東ゴム工業会会長 霜田知久氏

インタビュー 2023-12-11

創立の趣旨に立ち返り、会員同士切磋琢磨して成長、発展を目指す

 60周年を迎えた墨東ゴム工業会の霜田知久会長(霜田ゴム工業社長)に、60年を迎えた抱負や工業会の今後などに関して話を聞いた。

 ■60年の歩みを振り返って
 墨東ゴム工業会は、当時の長瀬護謨工業長瀬泰吉社長らによる「ゴム工業の集積地である墨東地域には、ゴム関連団体の存在が必要不可欠」という趣意から、1962(昭和37)年1月に創立された。同年4月に初代会長に長瀬泰吉氏が就任して以来、会員や賛助会員をはじめ、墨東地域主体にゴム関連業界の発展のために貢献してきた。

 この間、会長も1962(昭和37)年4月就任の初代長瀬泰吉氏、77(同52)年12月就任の長瀬二郎第2代会長、2000(平成12)年4月就任の右川清夫第3代会長(右川ゴム製造所)、10(同22)年12月就任の杉本浩志第4代会長(金星ゴム工業)、17(同29)年4月就任の堀田秀敏第5代会長(ホッティーポリマー)、そして21(令和3)年4月に第6代会長として就任した私と、6人の会長が工業会を牽引してきた。60年間にわたり工業会を運営できたのは、歴代会長や会員、関係各位の協力の賜物と痛感しており、改めて深く感謝したい。

 ■60周年を迎えての抱負
 私が当工業会に参加した際、何よりも痛感したのは、会員同士の深い繋がりだ。自社で解決困難な課題が発生した際などは、会員相互で協力し解決策を見出せる体制が自然に構築されており、良い意味で仲間意識が強い工業会となっている。これは創立以来、60年にわたり連綿と受け継がれてきたものだ。

 なお当工業会は、経営者主体の工業会であり、深い繋がりも経営者同士が主体となっている。この繋がりを会員各社の社員間にも拡大していきたい。そのためにも、社員対象の研修会や交流会などの機会を一層増やしていきたい。具体的には、各社単独では困難な他社および異業種の工場見学や、ゴム製品に対する一層の知識向上を図る勉強会、研修会などを積極的に実施したいと考えている。

 加えて近年では、九州ゴム工業会や兵庫ゴム工業会青年クラブといった他地域のゴム関連団体との交流を深めるなど、墨東地域に留まらず活動領域を積極的に拡げている。

 さらに、東日本大震災やトルコ・シリア地震のような大規模な自然災害、さらにはウクライナ難民など支援の必要性が発生した際には、会員間で募金を募り、できる範囲で寄付をするといった社会貢献に注力していることも当工業会の特徴となっている。

 ■60周年を迎え課題と思うこと
 他の団体も同様だと思うが、会員数がなかなか増加しないことが課題の一つだ。会員数を増やすためには、会員にとって、より有益な工業会にすることが重要と考えている。現行では加硫設備の保有などが正会員加入の条件となっているが、この条件に該当している企業でも未加入が多いのが現状で、こうした企業に加入を働き掛けていきたい。これに加え、当工業会の活動趣旨に賛同してもらえる賛助会員の勧誘にも注力していく。

 ■60周年を迎え改めて思うことは
 現代社会では、国内外を問わず大規模な自然災害が毎年のように発生し、さらには地球規模でのエネルギー問題、環境問題なども我々の経営の大きな課題となっている。また人々の生活様式や働き方も多様性に満ちたものとなり、我々ゴム業界を取り巻く環境も日々大きく変化している。

 このような時代背景の中、我々工業会という組織は、どのようにあるべきかを、60周年を迎えて改めて考えている。その一つとして、創立の趣旨に立ち返り、さまざまな交流の機会を提供することを通じて、会員がお互いに切磋琢磨し、各社の成長と地域、業界の一層の発展のために、少しでも役立つような工業会でありたいと思っている。これは工業会を運営していく会長としての責務であり、一層魅力のある組織として、次世代にバトンを引き継いで行けるようにしたい。そのためにも、会員や関係各位などからの支援や協力が不可欠であり、改めてお願いしたい。

墨東ゴム工業会60年の歩み

 墨東ゴム工業会(霜田知久会長=霜田ゴム工業社長)は12月11日、東京都墨田区の「東武ホテルレバント東京・錦の間」において、「創立60周年祝賀会・忘年会」を会員・賛助会員らが出席し開催する。当日は16時30分から17時30分の間に大相撲鳴門部屋鳴門親方による講演会、18時から20時の間に懇親会が行われる。そこで墨東ゴム工業会の60年歩みを振り返る。

 ■1960年代
 ◇1962(昭和37)年1月=長瀬護謨工業(現ナガセケンコー)長瀬泰吉社長や大川ゴムの社長が主体となり、ゴム産業の集積地である墨東地域における、ゴム関連団体設立の必要性が協議され「墨東ゴム工業会」創立に繋がる。
 ◇同年4月=初代会長に長瀬泰吉長瀬護謨工業社長が就任し、「墨東ゴム工業会」として発足し、活動を開始。
 ◇同年11月=「第1回旅行会」を熱海・聚楽を宿泊先に実施。
 ◇1963(同38)年9月=第1回編集委員会を経て「墨東ゴム工業会会報誌第1号」を創刊。
 ◇同年10月=「第1回ゴム技術講習会」を開催。
 ◇同年11月=「第1回見学会」を白石工業の群馬工場を見学先に開催。

 ■1970年代
 ◇1977(同52)年12月=2代目会長に長瀬二郎長瀬護謨工業(現ナガセケンコー)社長が就任。
 ◇1978(同53)年7月=「第1回ゴルフコンペ」を開催。

 ■1980年代
 ◇1982(同57)年5月=「創立20周年記念海外視察旅行」をバンコク・ペナンなどを視察先に開催。
 ◇同年10月=「創立20周年記念祝賀パーティ」を上野精養軒で開催。

 ■1990年代
 ◇1992(平成4)年9月=墨東ゴム工業会「創立30周年記念コンペ」を佐倉カントリークラブで開催。
 ◇同年10月=「創立30周年記念祝賀パーティ」をアサヒビールスクエアAで開催。

 ■2000年代
 ◇2000年(同12)年4月=3代目会長に右川清夫右川ゴム製造所社長が就任。

 ■2010年代
 ◇2010(同22)年12月=4代目会長に杉本浩志金星ゴム工業社長が就任。
 ◇2012(同24)年10月=「創立50周年記念祝賀パーティ」を東武ホテルレバント東京で開催。
 ◇2016(同28)年10月=墨東ゴム工業会、九州ゴム工業会(中島幹雄会長=中島ゴム工業社長)、兵庫ゴム工業会青年クラブ(松岡泰生代表幹事=ナショナル護謨社長)の3地域のゴム業界団体による「3団体交流会」を初開催。以後適時開催。
 ◇2017(同29)年4月=第5代会長に堀田秀敏ホッティーポリマー社長が就任。
 ◇同年11月=「国際プラスチックフェア(IPFジャパン2017)」に初出展。

 ■2020年代
 ◇2020(令和2)年2月~2021(同3)年4月=新型コロナ感染拡大の影響により「三木会/迎賓館赤坂離宮見学会」(20年2月)、「定時総会・講演会」(同年3月)、「納涼会」(同年7月)など各種行事の大半が中止に。
 ◇2021(同3)年4月=万全なコロナ感染対策実施のもと、会員・賛助会員らの出席による活動を再開し「令和3年度定時総会」を開催。同総会において第6代会長(現会長)に霜田知久霜田ゴム工業社長が就任。
 ◇同年12月=万全のコロナ感染対策実施のうえ、「令和3年度忘年会」を開催。
 ◇2022(同4)年4月=「令和4年度定時総会」を開催。
 ◇同年6月=「三木会」を外国人技能実習制度をテーマに開催。同月=ウクライナ難民支援のためUNHCRに寄付を実施。
 ◇同年7月=「三木会」をアシストスーツに関する講習をテーマに開催。
 ◇同年11月=九州ゴム工業会と兵庫ゴム工業青年クラブとの「3団体交流会」を開催。同月=「秋季ゴルフコンペ」を東部工業用ゴム製品卸商業組合・墨東支部と開催。
 ◇2023(同5)年1月=コロナ禍を経て2年ぶりに「令和5年度新年会」を開催。
 ◇同年2月=「三木会」をインボイス制度への対応をテーマに開催。
 ◇同年4月=トルコ・シリア地震への緊急支援として寄付を実施。同月=「令和5年度定時総会」を開催。
 ◇同年6月=「三木会」を工場のDX化をテーマに開催。同月=「春季ゴルフコンペ」を開催。
 ◇同年7月=「三木会」を採用力のアップをテーマに開催。
 ◇同年8月=「令和5年度納涼会」を、コロナの規制緩和を受け、約4年ぶりに開催。
 ◇同年12月11日=「創立60周年祝賀パーティ」を東武ホテルレバント東京で開催。

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