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DXに関しての講演会を実施

墨東ゴム工業会、三木会を開催

工業用品 2023-06-12

 墨東ゴム工業会(霜田知久会長=霜田ゴム工業社長)は6月8日、東京都墨田区のすみだ生涯学習センターで、「三木会」を会員ら43人が出席し開催した。

三木会の様子


あいさつする霜田会長


 今回は、「工場管理業務の生産性向上に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)」がテーマ。講師にはDXを積極的に推進している、椿本チエインのDX・ITセンターDXビジネス部DXビジネス課岡本憲士課長および同部関東営業係長中野潤参事を招き「デジタルの力で工場/人作業の簡単見える化」と題した講演が行われた。

 椿本チエインは、自社の製造現場において発生する人手不足や作業者への負担増加、日々変わる顧客からの要求に対応するための工程変更といった課題や困りごとなどを解決するために、生産現場のDX化を積極的に推進してきた。その過程で蓄積してきたDXに関する経験や知識などを活用し、企業の生産現場改善への貢献を主眼に、外販用のDXソリューションとして開発したのが「Fabrikonect(ファブリコネクト)」。

 Fabrikonectは、『工場や人作業の見える化』を図り、工場内のデータを連携させ、価値ある情報に高めるために開発された。そのために①作業時間を定量把握=指示書を「置くだけ」で集計可能②現場の状態・モノの把握=連続静止画像で運用もスムーズ③作業者の位置把握=ビーコンを「持つ」だけでOK④設備の状態監視=稼働・異常などの状態を把握⑤使用電力量監視=「小さな単位」から可視化し改善に繋げる⑥停止時間予測=自社事例として多台持ちによる作業ロスを削減――の6点を主体に構成されている。

 これにより生産性向上や安心・安全な環境整備体制の構築が可能となり、スマートファクトリー化による“強い工場づくり”の実現ができると説明された。

 最後に霜田会長が「DXは大手企業主体に取り組んでいる事案という印象があり、我々中小企業にはどうかと思った。しかし生産現場においては、企業規模に関わらず効率化など共通する課題がある。さらにDXへの取り組みも必要となる。このため本日の講演は、DXに関しての知見を深めるのに役に立ったのではないかと思う」とあいさつした。

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