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2021年3月期業績

櫻護謨、航空・宇宙、工業用品事業は減収大幅減益

工業用品 2021-05-13

 櫻護謨が5月13日に発表した2021年3月期業績は、売上高が100億2,200万円で前期比30.1%減、営業利益が2億7,800万円で同75.6%減、経常利益が2億6,800万円で同75.7%減、純利益が2億3,500万円で同65.1%減となり、全ての事業セグメントで減収となった。

 セグメント別では、消防・防災事業は売上高が59億4,700万円で同37.5%減、営業利益が3億5,500万円で同68.6%減。東京オリンピック・パラリンピック向け資機材案件の剥落と特殊車両の販売減が響いた。

 航空・宇宙、工業用品事業は売上高が35億8,200万円で同17.3%減、営業利益が1億5,500万円で同63.2%減。エンジン用部品など金属加工製品や、民間航空機向けゴムシール材などの販売減が影響。工業用品部門では発電所向けホース類の販売が減少したが、タンクシールや子会社の金属加工品の販売は増加した。

 不動産賃貸業は売上高が4億9,200万円で同0.4%減、営業利益が1億3,500万円で同290.3%増となった。

 2022年3月期通期業績予想は、売上高が89億円で前期比11.2%減、営業損失が7,500万円(前期は2億7,800万円の利益)、経常損失が9,500万円(同2億6,800万円の利益)、純損失が9,000万円(同2億3,500万円の利益)。航空・宇宙、工業用品事業で、官需大型機向け部品や民間航空機向けシール材の受注が厳しいと見ている。

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