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総需要1億1736万本で前年比99%

JATMAが16年タイヤ国内需要年央見直し

タイヤ 2016-08-01

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は7月21日、「2016年自動車タイヤ国内需要年央見直し」を発表した。それによると、四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数は、当初見通しより183万7000本減・前年比で2ポイントマイナスの1億1736万6000本・前年比99%と、2年続けて減少する見通しだ。
 
 

自動車生産の下方修正受け

 需要見直し前提
 ①経済環境=16年の実質経済成長率は当初見通しの1.0%から0.6%へ下方修正。
 ②自動車動向=自動車生産台数は、当初見通しを下回る905万7000台・前年比98%と見込まれる。国内販売台数と輸出台数は、当初見通しの前年比101%から98%へ下方修正した。
 
 

自動車タイヤ国内需要動向

 1.新車用タイヤ需要動向
 ①乗用車用タイヤ=上期実績は前年比98%となった。下期も前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより79万9000本減・前年比で3ポイントマイナスの3530万8000本・前年比98%へ修正した。

 ②小形トラック用タイヤ=上期実績は前年比91%となった。下期も前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより37万3000本減・前年比で6ポイントマイナスの544万2000本・前年比94%へ修正した。

 ③トラック・バス用タイヤ=上期実績は前年比104%となった。下期は前年を下回ると見込み、年間では当初見通しより1万4000本増・前年比で1ポイントプラスの137万8000本・前年比101%へ修正。

 2.市販用タイヤ販社販売需要動向
 ①乗用車用タイヤ=夏用タイヤの上期実績は前年比100%となった。下期もほぼ前年並みと見込み、年間では当初見通しより5万9000本減・前年比で1ポイントマイナスの3497万1000本・前年比100%へ修正した。

 冬用タイヤの上期実績は、暖冬の影響で前年比79%となった。下期は前年をやや上回ると見込み、年間では当初見通しより20万2000本減・前年比でほぼ当初見通しの1665万2000本・前年比100%へ修正。

 ②小形トラック用タイヤ=上期実績は夏冬合計で前年比102%。下期も前年をやや上回ると見込み、年間の夏冬合計で当初見通しより2万1000本・前年比でほぼ当初見通しの1377万1000本・前年比101%へ修正した。

 ③トラック・バス用タイヤ=上期実績は夏冬合計で前年比102%となった。下期はほぼ前年並みと見込み、年間の夏冬合計では当初見通しより2000本減・前年比でほぼ当初見通しの521万1000本・前年比101%へ修正した。

 3.市販用タイヤ12月末販社在庫動向
 15年は夏用が前年を下回り、冬用は前年を上回った。16年は四輪車用計で夏用は引き続き前年を下回り、冬用は前年並みとした。

 4.市販用タイヤメーカー出荷需要動向
 販社販売と在庫によりメーカー出荷需要を算出すると、四輪車用計の夏冬合計では当初見通しより50万1000本減・前年比でほぼ当初見通しの7057万8000本・前年比100%となった。

 5.メーカー出荷需要動向(四輪以外を含む)
 四輪以外の特殊車両用と二輪車用を含む国内総需要本数は、当初見通しより183万7000本減・前年比で2ポイントマイナスの1億1736万6000本・前年比99%。

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