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会長に森重道氏(横浜ゴム)が就任

日本ゴムホース工業会、令和6年度通常総会・懇親会開く

工業用品 2024-05-13

 日本ゴムホース工業会は5月9日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で令和6年度通常総会・懇親会を開催した。

 通常総会では、各専門委員会(調査統計専門委員会、技術専門委員会)の業務報告、令和5年度事業報告と収支決算報告、令和6年度役員選任と専門委員会委員長委嘱、事業運営方針、収支予算および会費賦課徴収、会議日程を審議し、原案通り承認した。

あいさつする森会長


 令和6年度役員のうち、永德文彦会長に代わり、横浜ゴム理事の森重道氏が新会長に就任。副会長にはメイジフローシステムの澤井照嘉取締役社長と十川ゴムの十川敬夫副社長が、理事には東北ゴムの橘康雄取締役社長、住友理工の矢野勝久取締役常務執行役員が新たに選出された。

 総会後の懇親会では冒頭、森会長が要旨以下のようにあいさつした。「ゴムホースは需要先の裾野が広く、皆さんが展開されている製品も、需要先業界や品種、国・地域によって景況感は斑模様の状況だ。先ほどの総会で様々な統計を見ると、総じて悪くもないが良くもない『曇天』といえる。需要先業界では、トヨタが空前の決算を発表した一方、コマツは好業績ながら建機販売台数は今期減少を予想するなど予断を許さない状況が続いている。待っていても景気が上がる見込みはなく、中国やインドのホースメーカーも技術力や生産能力を上げてきている。この様な変化に対応していかなければ、日本のゴム産業およびゴムホース産業が回復することはないだろう。

 こうした状況の中で、当工業会の活動は非常に重要になる。ホースメーカー各社が元気になり競争力をつけていくため、技術委員会のワーキンググループを通じ、(規格等の)制定・改正時にきちんと物申していくこと、様々な統計から変化を読み解き対応していくことが大切だ」。

あいさつする塩谷東部ゴム商組理事長


 引き続き、来賓代表として、東部工業用ゴム製品卸商業組合の塩谷信雄理事長が登壇。「我々を取り巻く環境は年明けからやや厳しさが出ている。ただ、自動車生産も上向いているほか、一昨年から落ち込みが続いていた半導体も、1月~3月にやっと動きが出てきた。この動きはゴムホースやベルトが多く使用される工作機や射出機の需要に繋がってくる。海外市況は依然として厳しいが、当社でお取り引きしている射出機メーカーからも4月に底を打ったというコメントを頂いており、今後に期待したい。我々(商社)がガンバっていくためには、メーカーの協力が不可欠。足元は少し景気が悪いので、今年も2倍、3倍のご協力をお願いしたい」と述べ、乾杯の発声を行い懇親に入った。

 中締めは澤井副会長が務め、一丁締めで締めた。

 【新役員体制】
 会長森重道◇副会長澤井照嘉◇同十川敬夫◇常務理事赤塚六弘◇理事宇野将成・クラレプラスチックス取締役社長◇同永德文彦・ブリヂストン常務役員◇同角野貴彦・大同ゴム取締役社長◇同橘康雄◇同西井英正・弘進ゴム取締役社長◇同宮森康行・王子ゴム化成取締役社長◇同矢野勝久◇監事天羽勝久・鬼怒川ゴム工業顧問◇同中村浩士・櫻護謨取締役社長

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