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8月1日全国一斉発売

日本グッドイヤーがオールシーズンタイヤを44サイズに拡大

タイヤ 2016-08-01

あいさつする金原社長

あいさつする金原社長


 日本グッドイヤー(東京・港区赤坂、金原雄次郎社長)は、夏タイヤと冬タイヤの性能を併せ持つオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズハイブリッド」のサイズラインアップを従来の約2倍となる44サイズに拡大し、8月1日から全国で一斉発売した。

 新たに18インチも追加するなど、サイズラインアップを拡充することで大型セダン・ミニバンから軽自動車まで幅広い車種に対応する。展開する44サイズは、同社の販売するタイヤサイズ構成の約90%をカバーし、また、2016年に初めて車検を迎える車種の約80%をカバーできるという。

 これまで販売していた従来品「ベクター4シーズンズ」は、欧州で生産したものを輸入・販売していたが、デリバリー性を確保するため、今回のサイズ拡大に合わせて生産を国産に切り替えた。生産は住友ゴム工業に委託している。

 また、サイズ拡大に合わせて商品名を「ベクター4シーズンズハイブリッド」に変更した。これは、「欧州で培った技術」と「国産」を融合(ハイブリッド)させるという意味が込められている。

 タイヤには、欧州での冬用タイヤの証である「スノーフレークマーク」に加え、日本での冬用タイヤの証である「スノーマーク」を追加刻印している。

 同商品は、①さまざまな天候・路面でも優れたグリップ性能と操縦安定性を実現する専用コンパウンド「オールウエザーシリカコンパウンド」②排水性とトレッド剛性の強化によってアクアプレーニング性能およびハンドリング性能の向上を実現する「Vシェイプドトレッド」③剛性の高いブロック形状により氷上性能・雪上性能を保ちつつ、ドライでのハンドリング性能を維持する「3Dワッフルブレード」―から構成される「スマートトレッドテクノロジー」を搭載することで、タイヤのトータル性能を向上している。
 
 

販売本数は従来品の1ケタ上狙う

 7月26日に開催した「日本グッドイヤー新戦略発表会」であいさつした金原社長は、「当社はオールシーズンタイヤのパイオニアとして、欧米で30年以上にわたりマーケットを切り拓いてきた実績と知見がある。日本でのオールシーズンタイヤの市場はまだ小さいが、培ってきた実績・知見をテコにオールシーズンタイヤという新しいカテゴリーを開拓・定着させ、タイヤから新しいクルマの使い方やカーライフを提案していきたい。販売価格は従来品と同等の設定だが、販売本数は従来品の1ケタ上を狙う」と語った。

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