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8月1日全国一斉発売

日本グッドイヤーがオールシーズンタイヤを44サイズに拡大

タイヤ 2016-08-01

プリウスに装着して雪道を走行

プリウスに装着して雪道を走行


 

雪道でもしっかりグリップ

 同社は今年2月、プレス・関係者を対象に「ベクター4シーズンズハイブリッド」の体験試乗会を福島県耶麻郡のスキー場「ホテルグランデコ スノーリゾート」で開催した。

 当日は、スノー性能を体感するには絶好すぎるほどの降雪日となり、一時は猛吹雪にも見舞われた。参加者は「ベクター4シーズンズハイブリッド」と同社の最新スタッドレスタイヤ「アイスナビ6」を装着したトヨタ・プリウスを乗り比べ、性能を体感した。

 ベクター4シーズンズハイブリッドは、急加速や急停止などではスノー性能に特化したアイスナビ6と比較すると若干の“スベリ”は感じたものの、普通に雪道を走るには十分だと感じた。坂道走行でもしっかりとグリップし、不安感はなかった。ただ、同社では安全面への配慮から、過酷な積雪・凍結があるエリアでの走行にはスタッドレスタイヤの使用を推奨している。

 体験試乗会で同社の担当者は、「今回の最大のアピールポイントは国産化ではなく、サイズの拡大にある。従来の23サイズは正直、展開しづらいところもあったが、44サイズへと拡大することで、広範囲に市場を攻めていくことができる」と語った。

 現在(2月時点)日本で売られている主なオールシーズンタイヤは、ファルケンの「ユーロウィンターHS449」が21サイズ、ピレリの「チントゥラートオールシーズン」が15サイズ、ブリヂストンの「ネクストリータイプS」が8サイズとなっている。

 ファルケンとピレリのオールシーズンタイヤは、高インチ・ロープロファイルという欧州車をターゲットにしたサイズが多く、またブリヂストンのオールシーズンタイヤは、浅雪用で13、14、15のサイズのみとなっている。

 日本グッドイヤーでは、サイズを拡大することで、欧州車から軽・コンパクトまで幅広く対応できるラインアップを整備し、日本市場での拡販を図る。

 「価格については、スタンダードタイヤの中では高い部類に入るが、それでも突然の降雪に対応することができ、雪だけでなく、砂利や泥の路面でも性能を発揮できるので、こうした付加価値を知って、使ってもらいたい」(日本グッドイヤー)という。

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