グッドイヤー、 WECとELMS・LMGT3カテゴリーの単独サプライヤーに決定

　米・グッドイヤーは、2022年12月のFIA（国際自動車連盟）とACO（フランス西部自動車クラブ）によるFIA世界モータースポーツ評議会メンバーにおける入札の結果、2024年から3年間の契約で、WEC（FIA世界耐久選手権）およびELMS（ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ）のLMGT3カテゴリーの単独タイヤサプライヤーに選ばれた。

　LMGT3カテゴリーは、2024年に現在のWECのLMGTE Am（アマクラス）とELMSのLMGTEカテゴリーに代わって新たに導入される新カテゴリー。同カテゴリーには、世界でも有数のスポーツカーブランドが参戦するため、特にル・マン24時間レースでは、世界中のモータースポーツファンの注目が集まる。

　また、技術的な観点からは、フロント、ミッド、リアエンジン搭載マシンの混走により接戦が予想され、同社の新タイヤ開発も注目されている。

　同社は、国際的なGT3およびGTEカテゴリーでの経験を活かし、LMGT3カテゴリーに向けて全く新しいタイヤの開発・導入を目指す。新タイヤの開発はすでに進行しており、2023年中にはヨーロッパと北米において複数のテストが予定されている。同社は、タイヤにとって最も過酷なコースを中心に、さまざまなサーキットで開発・テスト・評価をする予定で、これには複数のGT3車両メーカーと合同でテストを行う予定となっている。

　耐久レースにおいては、タイヤの寿命が重要な焦点になる。同社は少なくとも、ル・マン24時間では3回のスティント、その他のグランプリレースでは2回のスティントの達成を目指している。