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再生原料の使用で製造工程におけるCO2排出量を約52%削減

クラレ、環境対応型のメタクリル樹脂板を開発

原材料 2023-04-20

 クラレは、再生原料の使用で製造工程におけるCO2排出量を約52%削減(同社比)した環境対応型のメタクリル樹脂板「コモグラス RE」を開発した。今後は循環型社会の実現に寄与するサステナブルな素材として提案を強化し、2023年中の本格販売を目指す。

コモグラス RE


 循環型社会への転換が求められる昨今、再生原料を使用するなど環境負荷の低減に寄与する製品の需要が高まっていることを背景に、同社は2020年からメタクリル樹脂成形材料のリサイクルをプロジェクト化し、ユーザーから回収した端材を新潟事業所(新潟県胎内市)で再溶融押出するリサイクルチェーンの構築を進めてきた。

 今回、原材料に再生原料を使用することで限られた資源を有効活用し、環境負荷低減と社会的ニーズに合致した製品を開発した。

 コモグラス RE は、メタクリル樹脂を加工する際に発生する端材を原料の50%に使用。回収したメタクリル樹脂端材を再溶融し、押出成形した環境対応型のメタクリル樹脂板。端材を活用することで、モノマー合成およびポリマー重合工程が不要となることから、製造工程におけるCO2排出量を約52%削減することが可能になる(同社比)。

 カラー展開は、透明、白、黒の 3色。2~5ミリの厚さを選ぶことができ、製品陳列什器/看板、サイン、ディスプレイ/キーホルダー、アクリルスタンドなどの雑貨、ノベルティに最適な製品となっている。

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