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連載コラム「白耳義通信」⑩

「ムール貝」

2017-07-12

 
鍵盤楽器奏者 末次 克史
 日本でムール貝 mosselen (NL) / moules (FR) を食べるとすれば、イタリアンレストランで魚介類のパスタを頼んだ時くらいだろうか。それでもベルギーで食べるようにバケツ一杯ではなく、多くても2、3個といったところだ。

 そのムールが美味しい季節になってきた。「ブリュッセルに移動遊園地 Kermis が来る時が旬」と言われているけれど、地球温暖化のせいか、ここ数年6月下旬からプリプリした大きい身が見られるようになってきている。

 先日市場を覗いていると、如何にも美味しそうなムール貝が売っていたので 1kg 買ってペロッと食べてしまった。1kg と言っても貝殻で嵩張っているだけなので、それ程驚くことでもない。レストランでは普通 500g から800g で提供される。

 ベルギー人の家にはムール貝を蒸す専用の鍋が大抵人数分あるものだ。ムール貝はスーパーで普通に売っているので、買ってきて家で調理をする。この時のポイントは玉ねぎを入れること。悪い貝が混ざっていると蒸しあがった時茶色に変色されると言われている(これ迄玉ねぎの色が変わったことがないので、実証できず…)。

 そして付け合せにはフライドポテトにビールが定番だ。魚介類なので白ワインもいいけれど、ワインの方が勝ってしまうのでビールをお薦めしたい。白ビールが一番合うとも言われているけれど、個人的にはピルスナーと言われる水より安いビール。ムールもビールの味も両方楽しめる。白ビールはムールの方が勝ってしまうので、始めの一杯にどうぞ! それからフライドポテトに何か付けられるのであればマヨネースをお薦めしたい。ケチャップだと全体のバランスが崩れてしまう。

 今年は今のところ6月中旬から一週間位気温が30度近くまで上がったベルギー。今は肌寒い日が続いている。これからどうなるか分からないけれど、例え気温が30度を超えても日本のように蒸し暑くなく、日陰に入れば快適に過ごせる。夏のベルギーも良いですよ!

【プロフィール】
 末次 克史(すえつぐ かつふみ)

 山口県出身、ベルギー在住。武蔵野音楽大学器楽部ピアノ科卒業後、ベルギーへ渡る。王立モンス音楽院で、チェンバロと室内楽を学ぶ。在学中からベルギーはもとよりヨーロッパ各地、日本に於いてチェンバリスト、通奏低音奏者として活動。現在はピアニストとしても演奏活動の他、後進の指導に当たっている。ベルギー・フランダース政府観光局公認ガイドでもある。
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