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景気減速でゴム製品の生産が低迷

2015年世界新ゴム消費量、中国の消費量が減少

その他 2016-06-20

 中国の新ゴム消費量が減少した。IRSG(国際ゴム研究会)がこのほどまとめた15年年間の世界の新ゴム消費量によると、中国の15年消費量は888万7200トンで前年比1.1%減となった。中国の新ゴム消費量はこれまで右肩上がりで推移していた。それが長引く景気減速の影響でここ数年は鈍化傾向にあったが、ついに減少に転じた。中国ゴム工業協会の統計によると15年はタイヤ、コンベヤベルト、Vベルト、Oリングなど多くのゴム製品の生産が前年実績を下回っている。世界のゴム市場を牽引していた中国の退潮は、日本のゴム産業にも深刻な影響を及ぼしている。
 
 

世界の消費量は1.4%増に

 新ゴム消費量 
 一時は年率20%前後の伸びを示していた中国の新ゴム消費量が15年はついにマイナスに転じた。15年はゴム製品の生産量が軒並み減少したことで新ゴム消費量も落ち込んだ。特に影響が大きかったのがタイヤ生産の不振。先ごろ来日した中国ゴム工業協会の范仁徳名誉会長によると、15年の中国タイヤ生産量は3億5300万本で前年比5.8%減と大きく落ち込んだ。そのほかコンベヤベルトは同7.8%減、Vベルトは同3.1%減、Oリングは同1.4%減と、ゴム製品の生産量が軒並み減少した。16年も中国景気の低迷は続いている。新ゴム消費量もさらに減少する可能性がある。

 15年の世界の新ゴム消費量は2677万9000トン、同1.4%増。全消費量の33%を占める中国の消費量が減少したことで微増にとどまった。

 消費量2位の米国は国内景気の回復により同4.0%増と2年連続で増加した。3位の日本は自動車生産減少の影響を受け同3.0%減となった。

 上位10カ国のうち前年を下回ったのは中国、日本、韓国の3カ国のみ。一方、東南アジアは拡大傾向にあり、マレーシアが同13.2%増、タイが同5.8%増、インドネシアが同5.3%増加した。

 天然ゴム生産量
 15年の世界の天然ゴム生産量は1226万7000トンで同1.3%増。14年のマイナスからプラスに転じた。国別では1位のタイが3.5%増、2位のインドネシアが同0.7%増、上位2カ国で全体の62%を占めた。3位のベトナムは同6.6%増、生産量が初めて100万トン台に達した。ベトナムは近年、天然ゴム生産量が急速に拡大している。

 一方中国は同5.5%減、インドは同18.4%減。中国は2年連続、インドは3年連続で減少した。

 合成ゴム生産量
 15年の世界の合成ゴム生産量は1443万5000トンで同1.8%増。国別では、右肩上がりの成長続けていた中国が同3.2%減とマイナスに転じた。2位の米国は同3.2%増、3位の日本は同4.1%増。日本は昨年のマイナスからプラスに転じた。

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