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【寄稿】

世界のゴム関係者が集まる 米国「国際エラストマー会議」、「EXPO」に参加して

その他 2017-10-16

加藤事務所代表取締役社長 加藤進一

会場風景


ブリヂストンの芥川氏、高田日本ゴム協会会長、筆者(左から)


 10月9日から12日まで米国オハイオ州クリーブランドで米国化学会ゴム部門主催の「第192回国際エラストマー会議」と「ゴムEXPO」、さらにIRC会議が開催された。会議とゴムEXPOは毎年開催されているが、今年は2年に1回のゴム関係者が多いクリーブランドのコンベンションセンターでの開催となり、120以上の技術講演と展示会では、約260社がブースを出展し、実数で4500人以上が展示会に参加した。

 技術講演、IRC会議では日本ゴム協会長で東京工業大学の高田十志和先生、京都大学の竹中幹人先生をはじめ、三井化学、日本ゼオン、クラレ、日本板硝子の発表があったが、近年は3分の1が中国系の人の講演でゴムの世界もアジア、中国の関係者が多くなっている。展示会は合成ゴムをはじめ、ゴムコンパウンド、カーボンブラック、オイル、ゴム薬品、加工機械メーカーの出展が多く、中国のゴム薬品メーカーも20社程にのぼり、ゴム成形メーカーよりも原材料、機械のサプライヤーの出展が多いのが特徴だ。

 日本からは日本ゼオン、三井化学、住友化学、クラレ、信越化学、デンカ、東ソー、昭和電工、ユニマテック、三菱ガス化学、三菱商事、アルファーミラージュ、三友工業、島津製作所、神戸製鋼所が出展していた。

 展示会の運営については、オリンピックのように、会議と展示会の運営に原材料のサプライヤーのスポンサーをつけて、スポンサーのPRをしながら、運営資金を得ているというアメリカらしいやり方で進めており、コンベンションセンターも大きな場所を借り、会議、展示会のレセプションには無料の食事や飲み物が用意され同時に技術セミナーも数多く開かれ、多くのゴム人が参加していた。

 20年前に比べると、展示会の規模は縮小傾向となっており、確かに生産拠点が米国からメキシコやアジアに移転されている。生産拠点ではなく、開発拠点として、また中堅、中小企業、コンサルタントの活躍の場が多い傾向にある。エラストマー会議のテーマーが今回はヘルスケア―分野でのゴム製品、ハイエンドなゴム製品であり、コストダウンだけでは生き残れない米国のゴム産業の一面が見えた。

 今回、ゴム練り会社の存在感が大きく、またメキシコ、南米のゴム練り会社のビジターとして参加しており、世界的な大手材料メーカーも参加していた。筆者・加藤も旧知のメキシコ、ブラジルの何社かのゴム練り会社、インドのカーボンブラックメーカー、台湾のゴム機械メーカー、試験機メーカーこれらの幹部に声をかけられた。やはり米国ゴム展示会には世界のゴム関係者が集まってきていた。

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