日本企業の競争力強化に期待
日本提案のISO「ゴム製品のバイオベース度の求め方」発行へ
原材料 2017-10-16
日本が提案した「ゴム及びゴム製品中のバイオマス原料含有度(バイオベース度)の求め方」の国際規格3件がさる8月14日、正式に発行となった。環境負荷の低減や石油資源の消費量削減のためバイオマス原料由来のゴム製品を普及させることを目的に提案したもので、今後その開発技術に強みを持つ日本企業の国際競争力強化が期待される。
タイヤを中心としたゴム産業では、原材料生産・製品製造・製品使用・廃棄の各段階において、省エネルギー化及び再生可能資源を活用することの重要性が高まってきている。これら取り組みを促進するため、省資源を実現した製品を適切に把握・評価する仕組みが求められていた。
そこで平成26年5月に「ゴム及びゴム製品のバイオベース度の求め方」に関する国際規格を日本から提案。その後、およそ3年間にわたり、ISO(国際標準化機関)/TC45(ゴム及びゴム製品)における国際会議での審議、各国との調整を重ねてきた結果、3件の国際規格が発行されたもの。
今回、発行となった国際規格(ISO 19984)は、①ゴム及びゴム製品の「バイオベース度」の定義を明確化し、原料や組成に関する既知の情報から計算によってバイオベース度を求める方法を規定②原料や組成に関する情報が未知の配合物のバイオベース度を求める試験方法を規定-がポイントとなる。
ISO/TC45/SC2(試験、分析法)の国際幹事を輩出する日本ゴム工業会では、国際標準化活動を推進しており、この国際規格においても「今後、国内外の学会やシンポジウムなどを通して広く普及していく」方針だ。
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