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ゴム用は1.2%増の61万320トン

2024年のカーボンブラック需要見通し、総需要は前年比1.2%増の68万5,850トン

原材料 2024-02-20

 カーボンブラック協会は2月15日、2024年のカーボンブラック需要見通しを発表した。

 2024年の自動車生産台数が前年比1.8%増加するとの予測に基づき、日本自動車タイヤ協会では、自動車タイヤの国内需要を同0.3%増と予測。また、日本ゴム工業会では、新ゴム消費量に関して、自動車タイヤ・チューブ用が同0.6%増、タイヤ以外の一般ゴム用が同3.7%増、ゴム産業全体では同1.2%増加と予測している。

 これらの需要予測をベースにカーボンブラック協会では、輸出入状況なども織り込んだ結果、2024年のカーボンブラック総需要(輸出込み)を68万5,850トンで同1.2%の微増と予測した。

 これは、プラス要因としてコロナ禍からは脱却しつつあるものの、ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルとハマスの紛争長期化、中国の経済成長鈍化などのマイナス要因もあることを考慮してのもの。

 なお、カーボンブラック協会では、「主要需要先である自動車タイヤの動向として、半導体不足の解消により新車装着用は伸びているものの、市販用が鈍化傾向にあり、今後の販売増に期待したい」としている。

 総需要のうちゴム用は、自動車およびタイヤなど需要業界の見通しを反映し、61万320トンで同1.2%増と予測している。

 内需に関しては63万6,650トンで同1.2%増と予測。このうちゴム用は59万7,470トンで同1.2%増と予測した。このうちタイヤ向けは45万798トンで同0.5%増と予測、一般ゴム向けは14万6,672トンで同3.6%増と予測した。

 輸出は4万9,200トンで同1.0%増と予測した。このうちゴム用は1万2,850トンで同1.0%増と予測した。

 一方、2024年の輸入は11万1,520トンで同1.0%増と予測。このうちゴム用は10万1,250トンで同1.0%増と予測した。主要相手国である中国の輸出入数量が、経済鈍化の影響で減少すると予想している。

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