2023年のゴム製品生産・販売実績、前年比10.4％増の2兆5,428億7,400万円

　経済産業省が2月15日に発表した2023年のゴム製品生産・販売実績によると、1～12月のゴム製品合計販売実績は2兆5,428億7,400万円で前年比10.4％増となり、3年連続で前年実績を上回った。

　2023年のゴム製品販売実績を品目別にみると、自動車タイヤは1兆4,139億5,700万円で同14.7％増、ゴムベルトが697億7,300万円で同6.5％減、ゴムホースが1,422億3,200万円で同2.6％増、工業用品が7,629億5,400万円で同7.0％増、その他のゴム製品が1,012億7,300万円で同8.8％増などとなった。自動車生産台数の復調を背景に、自動車タイヤ、自動車用ホース、防振ゴム、オイルシール、スポンジ製品などが伸長した。

　また、2023年のゴム製品販売実績を月別にみると、1月は前年同月比8.7％増、2月は同12.4％増、3月は同12.4％増、4月は同10.3％増、5月は同18.6％増、6月は同10.0％増、7月は同8.8％増、8月は同5.4％増、9月は同8.5％増、10月は同13.9％増、11月は同9.0％増、12月は同7.0％増となり、年間を通じてプラスで推移した。

　コロナ前の2019年比では10.6％増の水準に

　直近5年のゴム製品販売金額の推移をみると、2019年は2兆2,997億8,700万円（前年比1.4％減）、2020年は1兆9,322億4,300万円（同16.0％減）、2021年は2兆1,879億5,500万円（同13.2％増）、2022年は2兆3,035億5,800万円（同5.3％増）、2023年は2兆5,428億7,400万円（同10.4％増）となった。

　コロナ前の2019年と2023年を比較すると10.6％増の水準となっており、販売金額だけをみると、コロナ禍による落ち込みから回復したことになる。