ブリヂストンは、2026年12月に開幕するABB FIAフォーミュラE世界選手権の2026/27シーズンから、単独タイヤサプライヤーとなった。9月30日にはイタリア・ローマでワールドプレミアを開催し、新世代マシン「GEN4」向けに開発した「POTENZA GEN4」を世界初公開した。

イタリア・ローマで開催したワールドプレミア

 フォーミュラEは、国際自動車連盟(FIA)が管轄する世界最高峰のEVレース。2014年の創設以来、すべてのマシンが電動で競い合い、電動パワートレインによるクリーンな運転特性を活かし、世界各地の国際サーキットだけでなく、東京やモナコ、ブラジル・サンパウロ、中国・三亜など世界各国の大都市の市街地特設コースでも開催されている。

 GEN4は、1.8秒で時速0キロから100キロに到達、最高時速335キロ、最高出力600キロワット(815bhp)を実現し、フォーミュラEで初めて常時四輪駆動を採用するマシン。POTENZA GEN4は、その性能を引き出す高いグリップ性能に加え、多様な路面や気象条件への対応力、レースを通じて高いパフォーマンスを維持する持続性を備える。また、多雨時に対応するレインタイヤ「POTENZA GEN4 for TYPHOON TYRE」も開発した。

 ■技術・ビジネスモデルを実証
 同社は、「フォーミュラEへの参戦・タイヤ供給を通じて、バリューチェーン全体におけるさまざまな当社の技術やビジネスモデルを実証し、事業活動に繋げるフィールドとして活用していく」とする。

 GEN4向けタイヤには、使用済タイヤの熱分解油を用いて製造したカーボンブラックや、もみ殻由来シリカなどを採用し、再生資源・再生可能資源比率65%を実現。製造段階では、使用する熱と電力に100%再生可能エネルギーを割り当てるほか、低炭素輸送や使用済タイヤのケミカルリサイクルにも取り組む。加えて、「POTENZA」ブランド活用によるブランド力向上にも繋げていく。

 同社は2026/27シーズンの全21戦にタイヤを供給するほか、メキシコシティ、ベルリン、上海、東京の4大会でタイトルスポンサーを務める。東京大会は2027年7月24、25日のシーズン最終戦となる。