創設30周年を記念
ゴム技術フォーラム、「ゴムの補強」テーマに講演会
その他 2016-12-22
ゴム産業の新しい展開と先端産業との関連を研究目的とした技術者集団「ゴム技術フォーラム」(代表・川上欽也氏元横浜ゴム)が創設30周年を迎え12月7日、東京・赤坂の東部ビルで第366回月例会を兼ねた記念講演会と懇談会を開催した。当日は正・協賛会員や個人会員から32人が参加した。
記念講演会ではまず、竹村泰彦副代表(元JSR)から「ゴム技術フォーラムの30年の歴史」として創設の主旨や調査研究の変遷とその報告書の出版や活動内容の解説がなされ、その後記念講演にふさわしく、ゴムの科学における重要課題『ゴムの補強について』を重点テーマに、阿波根朝浩氏(元横浜ゴム)が「カーボンブラック凝集構造の形成と状態」と題して、また?谷信三氏(京都大学名誉教授)が『ゴムの補強についての技術史・技術論的考察:バウンドラバーor「ストラクチャー」,which?』と題してそれぞれ講演した。質疑応答では活発な意見交換が行なわれた。
ゴム技術フォーラムは1986年に故古川淳二京都大学名誉教授(元日本ゴム協会会長)の提唱で、日本ゴム協会の外部団体として創設された。
主旨は、わが国のゴム産業の将来性と先端産業との関わり合いを探求し、世の中の動向と関連科学情報を探ることでゴム技術・研究の自己啓発を図り、適切な提言をしていく技術者集団となる、というもの。
ゴム加工メーカー、原料メーカー、分析機器メーカーなどの一般(企業の研究部長、技術部長クラス)及び協賛会員と学識経験者である個人、特別会員などで構成されている。
広い分野から講師を招き実施している月例の勉強会のほか、調査委員会では特定テーマに絞った調査研究を2年に1回実施し、公開フォーラムとして間口を広げた報告会と、その報告書を成書として出版しゴム業界に情報提供や提言を行なっている。
今年2月からは「ゴム・エラストマー技術の安全・安心」(調査委員長・斎藤拓東京農業大学教授)について調査研究を行なっている。
また、これまで「日中ゴム技術交流会」も中国化工学会ゴム専業委員会や中国ゴム工業協会と共催で交互に交流会も行なってきた。
新規会員を募集
現在、世界トップであるわが国ゴム産業の技術的地位の維持とさらなる発展を目標に、「ゴム技術フォーラム」では、会員の増強をはかっている。詳細問い合わせ先は、eーmail:gomugijutsu.forum@gmail.comまで。
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