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30カ国から技術者550人が参加

IRC北九州、国際ゴム技術会議開く

その他 2016-10-31

北九州・小倉で開催された国際ゴム技術会議

北九州・小倉で開催された国際ゴム技術会議


 世界のゴム関係技術者が論文発表などで交流を図る2016年国際ゴム技術会議(IRC2016Kitakyushu)およびその併設行事の「ゴム・エラストマー技術展」が10月24-28日(技術展は25-28日)、福岡県北九州市小倉北区で開かれた(主催・日本ゴム協会)。

 過去最多、307件の論文発表
 日本開催が今回で5回目となる国際ゴム技術会議には、日本を含む世界約30カ国から技術者・研究者を中心に約550人が参加。過去最多となる307件の論文が発表された。うち4-5割が海外の技術者であり、国際会議にふさわしい盛り上がりをみせた。

 会議が開かれた北九州国際会議場に隣接する西日本総合展示場で開かれたゴム・エラストマー技術展は、国内外から111社・団体が出展。出展小間数は計157となり、これも過去4回の日本開催の中では最大規模となった。

 展示会4日間の延べ来場者数は、前回(2005年の4600人)を上回る約5000人が訪れた。

 技術セミナーを初めて開催
 ゴム・エラストマー技術展では、「環境とものづくり」をテーマとした技術セミナーが展示会場において無料で開かれたが、これは今回の北九州から初めて採用された企画。会期中は約20のセミナーが行われ、多くの聴衆を集めていた。

 セミナーの1つに、オムロンによる「インダストリー4.0」に関する講演が行われたが、「ドイツで開かれたKショーでも主要なテーマとなっており、ゴム業界でもどのように取り組んでいくのか、旬の話題になっている」(加藤進一加藤事務所社長)という。

 技術展でテープカット行う
 併催のゴム・エラストマー技術展は25日午前10時から、オープニングに当たりテープカットが行われた。ハサミを入れたのはIRC組織委員会の五十野善信委員長(長岡技術科学大学大学院教授)、日本ゴム協会の中瀬古広三郎会長(住友ゴム工業常務執行役員研究開発本部長)、IRC展示委員会の網野直也委員長(横浜ゴムタイヤ材料開発本部網野研究室長)。

 五十野委員長は「北九州市は日本の西の玄関口であり、日本からだけでなく、アジアをはじめとする多くの国や地域の方々の来場を期待している」と、英語であいさつした。

 基礎研究、日本から発信
 25日は会議が開かれた北九州国際会議場でも午後1時から開会式が開かれた。登壇者は全員、会議使用語の英語でスピーチ。

 冒頭、IRC組織委員会の名誉委員長を務める南雲忠信日本ゴム工業会会長(横浜ゴム会長)が会議のテーマである「Innovation based on Basic Science」(基礎を極めてイノベーションへ)に触れ、「これは今後のゴム産業に求められる課題であるが、今回のIRCで新しい知見との出合いがあることを期待する」とあいさつ。

 続けて五十野組織委員長が「ゴム製品は進化を続けているが、イノベーションがさらに必要。基礎研究なくして進歩はないので、今回のテーマである『基礎研究とイノベーション』を日本から発信していきたい」、IRC本部のトニー・ハモンド執行議長が「各国で毎年開催されている国際会議は、ゴム産業の発展に大きく貢献している」、中瀬古会長が「日本で開かれるこの会議を通して、世界の研究者たちと新たな交流を図る出発の年にしたい」と、それぞれ開会のあいさつを行った。

 引き続き北橋健治北九州市長があいさつし、開会式を終了した。

日本ゴム工業会南雲会長が基調講演

 南雲氏は開会式終了後、続けて行われたプレナリーセッションで日本ゴム工業会会長として基調講演を行った。「Rubber Industry in Japan」と題し、40分間英語でスピーチ。統計数字を用いながら日本のゴム産業の現状をわかりやすく説明するとともに、さらに低燃費タイヤやICT(情報通信技術)など技術革新の方向性などにも言及。ゴム産業の将来を見据える、示唆に富んだ内容であった。

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