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会員の連携強化図り、持続的発展へ

大阪ゴム工業会、賀詞交歓会を開催

工業用品 2024-02-05

 大阪ゴム工業会(清水隆史会長=TOYO TIRE社長&CEO)の賀詞交歓会が1月29日、帝国ホテル大阪(大阪府大阪市)で開催された。正会員、賛助会員、関係団体、来賓などおよそ70人が参集した。

あいさつする清水会長


 冒頭、清水会長は能登半島地震の犠牲者に対するお悔やみ、被災者へのお見舞いとともに、救助活動・復旧作業従事者へ敬意を表し、あいさつに入った。

 あいさつでは「昨年、業界は様々な困難に対峙した1年だった。今年度も緊迫する海外情勢や物価高など経営環境に与える問題、人手不足、物流の2024年問題等を抱える。しかし、賃上げや政府の財政支援などにより個人消費や一般需要が回復し、経済の活性化に繋がることを期待したい。また、2050年カーボンニュートラル目標の達成に向け、事業の成長と環境保全との持続的な共存を目指すことにより、各企業のSDGsのさらなる取り組みの強化と業界全体の課題として各種情報の共有や取り組みが必要だ。よってビジネスパートナーとの連携を密にして相互信頼のもと事業運営が重要となっていく。

 当会としては、会員同士が連携を強固にしてユーザーに喜んでもらえる製品や技術を提案・提供することによって関西の経済成長とゴム業界の持続的発展に寄与していきたい」と述べた。

あいさつする小島西部ゴム商組理事長


 来賓の紹介、祝電披露の後、来賓を代表して西部工業用ゴム製品卸商業組合の小島孝彦理事長(角一化成社長)が「今年は甲辰で、なかなかおめでたい年。私の勝手な英訳だが、ドラゴン・イノベーションの年であると言っている」とあいさつ。さらに「毎年年初に、今年はこうなるといった類の本を読むのが恒例で、今年も2024年を予測する本を読んだが、その年の特徴的な言葉、キーワードを理解するのに苦労する」として、デリスキング(デカップリングに代わって新たな地政学上の概念)、Vチューバー(バーチャルYouTuberの略)などいくつか紹介。「色々と複雑な年もこういった言葉・キーワードを駆使しながら乗り切っていきましょう」と呼びかけて場を和ませ、立食形式で懇親会に入った。

 なお、賀詞交歓会では令和5年秋に藍綬褒章を受章した清水会長に対する祝賀を予定していたが、令和6年能登半島地震を鑑み延期となった。

中締めをする十川副会長


 中締めは同会の十川利男副会長(十川ゴム社長)が「関西においては我々が期待する大阪万博の開催が予定されており、いろいろ懸念もあるが最終的には必ず良いものになると期待している。業界では各社の在庫も調整された様子で、景気も上がっていくと思っている」と語り、場を閉めた。

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