部材・原材料の高騰や人手不足などで情報交換
日本ゴム機械懇話会、「第42回例会」を開催
その他 2018-10-17
日本ゴム機械懇話会(略称JRM、会長/髙木康彦・関西ロール社長、会員21社)は10月10日、「第42回例会」を京都市のエクシブ京都 八瀬離宮で開催した。
当日は会員企業21社中16社から19人が出席。報道関係から4社4人も参加した。
例会となる今回は、髙木会長のあいさつの後、恒例となる出席企業の各社から近況報告が行われた。
髙木康彦会長(関西ロール社長)は「すでにご存知かとは思うが、当会の会計監査をお願いしていた松田製作所の鈴木康三氏が、同社を退任されたことで、本日は同社から佐藤節男取締役技術本部長と武田二郎取締役のお二人も参加されたのでご報告する。さて、われわれは自動車分野を中心にゴム用機械を提供している。この会を通して、皆さんと情報交換を活発にして明日からの会社の繁栄に是非つなげて欲しい。大きな話題としては、米中の関税問題、さらに米国の関税問題が日本にも向いてくると、自動車メーカーにおいては利益が一気に半減するとも言われている。回りまわって、われわれにどう影響するか心配するところだ。一方、われわれ関西人にとっては、25年ぶりの大きな台風だった台風21号、24号と地震を含めて、災害を被った。当会員企業や企業の従業員の中にも被害を受けたところもある。今後は個人的にも企業的にもリスク管理の必要を強く感じた」とあいさつした。
その後、恒例の出席会員企業からの近況報告に入った。
それによると会員企業の決算期の違いなどから状況は多様だったが、大型物件の受注で業績を伸ばしたケースや順調だった設備投資の中止ではないものの発注で期づれがおきている物件、さらに受注が重なることで、人手不足や従業員の高齢化などから納期遅れを出さざるを得ないケースなど、各社の課題点が披露され、「部材・原材料の高騰」や「人手不足・人手の確保」に集約されたかたちとなった。
例会では、終了後にバスで三千院観光が予定されていたが、あいにくの雨で、雨足も強くなったことで中止し、現在の会員企業が抱える課題点などをフリーディスカッション方式で行われた。
話題の多くは、自動車のEV化に伴う自動車用ゴム部品の将来性に始まり、天災などの企業の危機管理に伴う保険の有効性、人手不足による従業員の確保など、問題意識の高い活発な意見交換がなされた有意義な時間となった。
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