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敦賀製造所に5,000万平米

日本ゼオン、大型TV向け位相差フィルムの製造ライン増設

原材料 2018-10-18

 日本ゼオンは10月16日、大型TV向け位相差フィルムの製造ラインを増設すると発表した。100億円台を投資し、敦賀製造所(福井県敦賀市)に年産5,000万平米の製造ラインを新設する。新ラインは2019年2月に着工し、20年4月の量産開始予定。これにより、同社のTV向け位相差フィルムの生産能力は1億6,900万平米になる。

 同社は、光学フィルム(製品名:ゼオノアフィルム)を、グループ企業で製造子会社であるオプテス北陸工場の3拠点(高岡製造所(富山県)、氷見製造所(富山県)、敦賀製造所(福井県))で製造している。

 ゼオノアフィルムは、同社が独自のポリマー設計技術で開発した熱可塑性プラスチック(シクロオレフィンポリマー)を、世界初となる溶融押出法により生産された光学フィルム。シクロオレフィンポリマーの特性である高い光学特性と優れた寸法安定性を有しており、大型TVやモバイル機器のディスプレイに、視野角補償や反射防止等の機能を持たせる位相差フィルムを中心に需要が拡大している。

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