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1,500ミリ×1,300ミリの成型が可能に

江北ゴム製作所、超大型真空自動成型機を導入

工業用品 2023-03-20

 江北ゴム製作所(東京都足立区、菅原健太社長)は、国内では導入事例がまだ少ない最大1,500ミリ×1,300ミリの大型サイズ製品の成型が可能な超大型真空自動成型機を富士工場(山梨県富士吉田市)に導入した。

 同社では、1,500トン成型機がすでに稼働しており、今回導入した成型機を上回る2,300ミリ角サイズの製品成型も可能で、大型製品成型を主体とした顧客から好評を得ている。しかし同機は、成型後にクレーンで金型を吊り上げて、製品の脱型を行う必要があるため、製作の際に時間などが掛かるといった課題があった。

 今回導入した成型機は、真空自動成型機であるため、金型をクレーンで吊り上げる必要がなく、段取り替えに時間を掛けずに大型製品でも量産対応が可能。これにより、従来は難しかった大型製品の国内生産や短納期、コスト面など顧客のニーズにより的確な対応ができる。

 さらに同社では、ゴムの新配合設計開発に注力しており、昨年には抗菌剤入りのゴムの開発に成功している。今回導入した超大型真空自動成型機の活用することで、例えばこの抗菌作用のあるゴムを使用したマットや大型パッキンなども量産成型が可能になる。

 同社では、他社に負けない競争力や顧客の要望に的確に応えられる総合力などの向上を図っている。その一環として、設備投資を積極的に実施し、国内では量産が難しかった大型製品も対応可能な生産体制を構築している。これらの長所を活用し、大型製品の見積もりや困りごとなどの解決のために同機を活用してほしいと積極的にアピールを行っている。

 問い合わせは同社(〒123-0874 東京都足立区堀之内1-13-34 電話03・3897・4331 ホームページkouhoku.co.jp)まで。

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