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「人にも環境にも優しいプランター」を開発・具体化

江北ゴム製作所、2023年度東京ビジネスデザインアワード「優秀賞」受賞

工業用品 2024-05-14

 江北ゴム製作所(東京都足立区、菅原健太社長)は、2月8日に開催された「2023年度東京ビジネスデザインアワード」において「優秀賞」を受賞した。

ゴムと廃素材を融合させえた使用例のプランター


 同アワードは、都内モノづくり中小企業の優れた技術や素材に、デザイナーがアイデアを融合させ、新しいビジネスを創出する企画で、応募の中からデザイナーと協働する企業が選出され、企業とデザイナーが一緒にアイデアの実現に取り組むという流れになっている。

 同社は今回、「自然に優しいゴムと廃棄材を融合させたプロダクトデザインの構築」というテーマで応募した。同社ではこのテーマに基づき、「人にも環境にも優しいプランター」を開発、具体化した。

 同プランターは、ゴムの有する柔軟性や衝撃吸収性を活用したのに加え、ゴム素材には廃棄素材であるミカンの皮や茶殻、米ぬかなどを混ぜ込むことで廃棄物の減少も可能としている。これにより①土がこぼれにくい②落としても割れない③天然由来素材使用で生分解性が高く、土に埋めたり燃やすことも可能――という優れた特徴を有している。

ミラノで開催「ミラノデザインウィーク2024」も出展

 同社は「デザインアワード」優秀賞受賞を契機に、4月15~20日にイタリア・ミラノ開催された世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク2024」に製品を展示した。

 同社では、自然に優しい天然由来のゴムと卵の殻などの廃棄物素材を融合させ、生分解し易い素材として独自開発した、天然由来成分97%のゴム「TKG」で製作したプランターを展示し、注目を集めた。

 同社は、「同プランターのように、面白いことにも挑戦する柔軟性のある会社・顧客の困りごと解決をテーマにした商品を展開していく契機になればと、今回参加することにした。さらにゴムに対する世間のイメージの変化や可能性を拡げ、ゴムの認知度向上の一助になればと考えている。今回高評価を得たことで、廃棄素材を活用した製品のシリーズ化も検討している」とコメントしている。

 問い合わせは同社(〒123-0874 東京都足立区堀之内1-13-34 電話03・3897・4331ホームページkouhoku.co.jp)まで。

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