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展示会でサステナブル素材として訴求

江北ゴム製作所、天然ゴムと廃棄材を融合した新素材「rebbuR」

工業用品 2025-02-18

 江北ゴム製作所(東京都足立区、菅原健太社長)は、天然ゴムと食品業界で廃棄される未活用材を融合させた、人にも自然にも優しいサステナブルな新素材「rebbuR(リバー)」をこのほど開発した。

 同社では創業以来、高機能と高性能を実現する画期的なゴム製品の開発に、積極的に取り組んできた。その過程で培ってきた技術を活用し、人々の暮らしにも地球環境保全にも貢献する製品開発を目指して、廃棄物をゴムの力で再生する製品づくりに取り組み始めた。その製品が「rebbuR」だ。「逆転の発想」や「ゴムの可能性」、そして「再生」のメッセージを込め、Rubber(ラバー=ゴム)を逆綴りにした造語をブランド名称とした。今後サステナブルな素材として、積極的に展開していく方針。

 「rebbuR」は、天然ゴムに海苔の端材、お茶の端材、卵の殻など様々な食用可能な食品廃棄物を調合・再利用し開発された。素材が有する質感や微かな香りもポイントとなっている。

 商品化の第一弾として、「rebbuR PLANTER(リバー・プランター)」を発売した。価格は4,800円(税抜)で、サイズは直径86ミリ×高さ82ミリ、重さは195グラム。同製品は、①滑らない②割れない③倒れにくいという特徴を有し、カラーはノリブラック(海苔の端材+天然ゴム)、ティーグリーン(茶殻+天然ゴム)、エッグホワイト(卵の殻+天然ゴム)の3色展開。

 同社では2月12~14日、東京ビッグサイトで開催された「東京インターナショナル・ギフトショー2025春」に初出展した。ブースの中央前部分の目立つ位置に「rebbuR PLANTER」を初展示したほか、マルチスタンドやコースターなども参考出品し、注目を集めた。

 同社は、今後「rebbuR PLANTER」以外にも、「rebbuR」を使用した製品や、オーダーメイドも含めて利用可能な廃棄物の活用に積極的に取り組んでいく。

 問い合わせは同社(TEL=03・3897・4331、「rebbuR」商品サイト=https://www.rebbur.jp)まで。

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