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19年3月期業績

不二ラテックス、医療機器事業は増収増益

工業用品 2019-05-15

 不二ラテックスが5月15日に発表した19年3月期業績は、売上高が83億3,700万円で前期比5.2%増、営業利益が6億1,000万円で同5.8%減、経常利益が5億2,700万円で同6.5%減、純利益が3億9,700万円で同333.2%増。純利益については、前期に減損損失を計上した影響で大幅な増益となった。

 セグメント別にみると、医療機器事業は売上高が27億3,900万円で同24.8%増、営業利益が1億500万円(前期は9,500万円の損失)。主力のコンドームは、国内市場ではラインアップを強化した新素材コンドーム「SKYN」の定番化やネット販売の伸長により増収。輸出は日本製高品質を訴求した継続的な営業活動が継続的・安定的な受注に繋がり、増産体制の構築と合わせて売り上げ拡大に大きく寄与した。また、冷却商品は猛暑の影響もあり増収となった。メディカル製品は、超音波診断装置などのプローブカバー(感染予防製品)、内視鏡用の医療バルーンを中心に堅調に推移した。

 精密機器事業は売上高が49億8,400万円で同2.3%減、営業利益が9億3,100万円で同17.5%減。主力のショックアブソーバおよびロータリーダンパーは、堅調な設備投資を背景に国内市場の受注は安定的に推移した。

 SP事業は売上高が4億8,300万円で同5.1%減、営業利益が2,100万円で同2.7%減。主力のゴム風船が中心となる販促用品市場は自然災害や猛暑の影響により受注は計画を下回った。

 その他は売上高が1億2,900万円で同6.4%増、営業利益が2,900万円で同67.1%増となった。

 20年3月期業績予想は、売上高が86億円で前期比3.1%増、営業利益が8億円で同31.0%増、経常利益が7億8,000万円で同47.9%増、純利益が5億3,000万円で同33.2%増を計画している。

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