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2023年3月期第2四半期業績

不二ラテックス、医療機器事業は増収減益

決算 2022-11-07

 不二ラテックスの2023年3月期第2四半期(4~9月)業績は、売上高が41億7,100万円で前年同期比1.4%増、営業利益が3億7,300万円で同12.2%減、経常利益が3億6,900万円で同9.4%減、四半期純利益が2億5,700万円で同20.8%増だった。

 セグメント別にみると、医療機器事業は売上高が12億4,500万円で同8.9%増、営業損失が5,400万円(前年同期は2,400万円の損失)。主力のコンドーム事業は生産調整などにより減収となったが、新素材コンドームSKYNや検査薬などの商品群の好調な売り上げにより補完した。メディカル製品は欧州向けの販売が好調で売り上げを牽引した。利益は、主にコンドーム在庫の洗替評価実施に伴う原価増により損失幅が拡大した。

 精密機器事業は売上高が25億9,600万円で同3.7%減、営業利益が6億円で同10.5%減。売上高は、幅広い業種の取引顧客基盤を活かして、部材不足などによる一般産業機械市場の需要減を住宅関連市場向けなどで補完することにより、減収となったものの社内業績計画は順調に推移。また、海外向け取引は昨年同様、売り上げが好調に推移した。利益は、減収に加え、原材料費高騰による製造費用の上昇や生産品目の構成変化に伴う生産効率の差異が要因となり、減益となった。

 SP事業は売上高が1億9,300万円で同15.4%増、営業利益が1,000万円(同500万円の損失)。海外からの部材調達の遅れや屋外利用を想定した販促市場向け需要の回復弱含みなどの下押し要因を主力取引先での需要回復や新商品の投入効果が上回り、主力品のゴム風船およびフィルムバルーンの売り上げはおおむね計画通りに推移したことで増収増益となった。

 食品容器事業は売上高が1億3,400万円で同29.0%増、営業利益が4,600万円で同205.2%増。主力取引先における季節商品やネット販売が好調に推移したことにより増収。利益は、前期に発生した設備投資・修繕などの一時的要因が解消したことや販売単価の一部引上げ効果もあり増益となった。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高81億円で前期比0.6%減、営業利益5億円で同5.5%減、経常利益4億6,000万円で同5.4%減、当期純利益3億2,000万円(前期は1億4,200万円の損失)を計画している。

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