2025年3月期第3四半期業績
不二ラテックス、医療機器事業は増収大幅増益
決算 2025-02-06
不二ラテックスの2025年3月期第3四半期(2024年4~12月)業績は、売上高が54億9,900万円で前年同期比3.9%減、営業利益が1億9,100万円で同49.0%減、経常利益が1億6,700万円で同53.3%減、純利益が9,700万円で同62.2%減だった。
セグメント別にみると、医療機器事業は売上高が20億3,800万円で同12.6%増、営業利益が3,400万円で同81.0%増。
主力のコンドームは、栃木工場におけるコンドーム製造事業の停止および同工場の閉鎖決定を受けて生産調整に入り前期比減収となったが、新素材コンドームSKYNや体外診断用医薬品をはじめとしたヘルスケア商品群の売上が好調に推移したほか、医科向けのメディカル製品も堅調に推移し、全体で増収となった。
精密機器事業は、売上高が29億3,600万円で同6.3%減、営業利益は5億1,500万円で同21.0%減。
中国をはじめとする海外経済の減速を背景に、世界的な設備投資停滞傾向や一般産業機械市場の低迷が続いており、受注回復に力強さが戻ってきていないため、減収となった。
SP事業は売上高が3億6,100万円で同38.6%減、営業損失が400万円(前年同期は2,900万円の利益)。前期に発生した特需の剥落や、主力取引先への納期遅延などの発生に伴う売上減少を回復できず、大幅減収となった。
食品容器事業は売上高が1億6,300万円で同12.5%減、営業損失が1,500万円(同2,500万円の利益)。処遇改善による労務費の増加や原材料の切り替えなどに伴う原価率の上昇で減益となった。
通期業績予想を下方修正
同社は2025年3月期通期業績予想を下方修正した。売上高は、主に海外経済の減速および生産設備需要低迷の与える影響が精密機器事業において想定以上になったことや、SP事業における納期遅延などの発生に伴う売上減少を回復できず前回予想を下回る見込み。営業利益、経常利益についても、売上減少による影響に加え、栃木工場におけるコンドーム製造事業の停止および同工場の閉鎖決定に伴う関連費用の計上により原価率は大幅に上昇したことから、前回予想を大幅に下回る見込み。純利益は、保有有価証券の売却による特別利益の計上を進める一方、栃木工場における希望退職者の募集、建物などの減損、一部設備除去などに伴う費用を特別損失として計上したが、直近の工場閉鎖対応の進捗状況を精査した上で関連費用の計上を見積もり、下方修正した。
■2025年3月期通期業績予想
◇売上高=71億6,900万円(前回予想81億円、増減率11.5%減)◇営業利益=1億8,200万円(同5億4,000万円、同66.3%減◇経常利益=1億4,600万円(同5億1,000万円、同71.4%減)◇純利益=2億1,200万円(同2億9,000万円、同26.9%減)
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