不二ラテックス、医療機器事業は減収減益

　不二ラテックスの2026年3月期第2四半期（4～9月）業績は、売上高が34億2,500万円で前年同期比5.9％減、営業利益が2億4,800万円で同84.0％増、経常利益が2億1,400万円で同79.2％増、純利益が3,700万円で同35.4％減だった。

　セグメント別にみると、医療機器事業は、売上高が10億8,500万円で同22.9％減、営業利益が4,600万円で同32.9％減。コンドームの製造停止に伴い前期までのコンドームの売上高が減少。ヘルスケア商品群は検査薬を中心に売上高が好調に推移したものの、一部の値上げ品に対する駆け込み需要の反動減もあり、メディカル製品と併せた医療機器事業は減収。また、利益面では減収により減益となった。

　精密機器事業は、売上高が22億1,100万円で同16.5％増、営業利益が5億4,000万円で同74.7％増。精密機器事業は市場の回復に伴い受注残が堅調に推移し、売上高も好調に推移。利益は、増収に伴う増益要因に加えて、生産性の改善等による原価低減効果により増益となった。

　SP事業は、売上高が3,400万円で同84.7％減、営業損失が3,500万円（前年同期は500万円の損失）。フィルムバルーンを中心とした売上高が低調に推移したことで減収減益となった。

　食品容器事業は、売上高が9,400万円で同14.4％減、営業損失が5,000万円（同1,100万円の損失）。新たなビジネスの収益化が遅れていることもあり減収減益となった。

　2026年3月期通期業績は、売上高74億6,000万円で前期比3.6％増、営業利益5億7,200万円で同174.3％増、経常利益4億8,800万円で同185.5％増、純利益2億8,300万円で同5.1％減を見込んでいる。