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2024年3月期第1四半期業績

不二ラテックス、医療機器事業は減収損失幅拡大

決算 2023-08-08

 不二ラテックスの2024年3月期第1四半期(2023年4~6月)業績は、売上高が18億7,200万円で前年同期比11.0%減、営業利益が9,900万円で同48.7%減、経常利益が8,600万円で同53.4%減、純利益が6,300万円で同51.4%減だった。

 セグメント別にみると、医療機器事業は売上高が5億5,600万円で同11.1%減、営業損失が1,300万円(前年同期は1,000万円の損失)。主力のコンドームは、国内では製品絞り込みにより減収、海外向けは出荷調整による減収となったが、新素材コンドーム「SKYN」をはじめ、ヘルスケア商品群の売り上げが概ね好調に推移した。利益面は一部製品の歩留まり低下や労務費などのコスト増による原価上昇を吸収できず減益となった。

 精密機器事業は売上高が10億7,200万円で同18.1%減、営業利益が2億2,400万円で同23.6%減。精密機器事業は設備投資停滞傾向や一般産業機械市場の低迷を背景に、供給制約問題の解消に伴う滞留受注の一掃や在庫調整による反動減で減収となった。

 SP事業は売上高が1億8,100万円で同79.7%増、営業損失が100万円(同300万円の利益)。主力取引先での需要回復や新商品の投入効果もあり、主力品のゴム風船およびフィルムバルーンの売り上げが好調に推移した。

 食品容器事業は売上高が6,100万円で同8.4%減、営業利益が800万円で同58.1%減。販売単価値上げ前に発生した前倒し注文の反動減やコロナ明けのお土産需要増に一服感が出たことで減収減益となった。

 2024年3月期通期業績は、売上高81億円で前期比0.2%増、営業利益6億6,700万円で同12.3%減、経常利益5億8,600万円で同19.7%減、純利益3億9,500万円で同23.6%減を見込んでいる、

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