PAGE TOP

2023年3月期第1四半期業績

不二ラテックス、医療機器事業は14.8%増収

決算 2022-08-05

 不二ラテックスの2023年3月期第1四半期(2022年4~6月)業績は、売上高が21億300万円で前年同期比1.1%増、営業利益が1億9,400万円で同19.1%減、経常利益が1億8,400万円で同16.2%減、四半期純利益が1億3,000万円で同15.2%減だった。

 セグメント別にみると、医療機器事業は売上高が6億2,500万円で同14.8%増、営業損失が1,000万円(前年同期は1,900万円の損失)。主力のコンドームは、海外向けが伸びたほか、新素材コンドームSKYNの売り上げが好調に推移。また、メディカル製品は欧州向けの販売が好調で事業を牽引した。利益面では不採算製品の見直し、生産歩留まりの向上、販売費節減へ継続的に取り組んだことで一定の成果がみられた。また、メディカル製品は、生産部門・販売部門一体となった効率化、費用削減、生産歩留まり向上策により増益となった。

 精密機器事業は売上高が13億900万円で同7.0%減、営業利益が2億9,300万円で同19.7%減。精密機器事業は前期が好調だったこともあり減収。また、海外向け直接取引では欧州を中心に好調な販売が継続した。利益面では売上減少に伴う減益に加えて、原材料費高騰による製造費用の上昇などに伴う利益圧迫要因が大きく、原価率は社内計画値を達成しているものの前期対比では上昇した。

 SP事業は売上高が1億円で同30.6%増、営業利益が300万円(同200万円の損失)。前年同様、新型コロナの影響は残るものの、主力取引先での需要回復や新商品の投入効果もあり、主力のゴム風船およびフィルムバルーンの売り上げは好調に推移した。

 食品容器事業は売上高が6,700万円で同31.4%増、営業利益が2,100万円で同93.7%増。主力取引先における季節商品やネット販売が好調に推移したことで増収。利益については前期発生した設備投資・修繕などの一時的要因が解消したことで増益となった。

 2023年3月期通期業績予想は、売上高81億円で前期比0.6%減、営業利益5億円で同5.5%減、経常利益4億6,000万円で同5.4%減、当期純利益3億2,000万円(同1億4,200万円の損失)を見込んでいる。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物